微生物を活用しながら醸造発酵、食と健康などを発酵食品学科で学び新しいバイオ研究にも挑戦していた清木さん。現在は日本を代表する銘酒“獺祭(だっさい)”造りを行っている清木さんにお話を聞きました。
思い出に残るタイ研修旅行は研究や文化の違いを学び刺激的でした
タイの学生たちと交流し、意見交換できたことは貴重な体験でした
高校時代は生物が大好きで、その不思議さに魅かれていました。進学をする際、生物に関連する農業や食品に興味があったのでバイオを含めて広く視野を持って進学先を探していると別府大学の発酵食品学科が目に留まり、オープンキャンパスに参加して発酵食品の凄さを知り入学を決めました。伝統的な日本酒、焼酎などの醸造、醤油・味噌などの発酵食品から、先端のバイオテクノロジーを利用した発酵関連の様々な分野を学べました。
現在は蒸米を担当。蒸米と麹でもろみを作り発酵後お酒になります
もろみの元になる酵素力を持ち続ける蒸米を作っています
微生物が関わる食の安全や微生物を用いたバイオテクノロジーである環境浄化、エネルギー・薬など有用物質生産の技術・研究法を学んでいた中で、大学の実験でお酒を実際に造って試飲をした際、全く飲めるような味ではなく、とにかくまずいものでした。その実験を経験してからお酒を飲む際は美味しさを探求するようになり、そして実際に本当においしいお酒造りを自分でやってみたいと思うようになりました。(お酒は20歳から)
当社の企業理念に『酔うため、売るための酒ではなく、味わう酒を求めて』という考えがあります。美味しいお酒・楽しむお酒を目指しており、お酒のある楽しい生活を提案する酒蔵であり続けたいということを掲げています。この考えに共感をしており、常に品質が向上するようなことを考えながら仕事に活かしています。さらに今後は、積極的に醸造実習に参加し、新たな美味しいお酒を製造できるように知識と技術を磨いていきたいです。
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