患者さんに寄り添える医療ソーシャルワーカーが目標
急性期医療、専門医療を提供する総合病院の医療ソーシャルワーカーとして、主に医療費などの制度の案内や退院調整などを行っています。病気に伴う、さまざまな問題の解決をめざすのが私の仕事です。入院中はもちろんですが、退院後も、患者さんが住み慣れた場所でどう暮らしていきたいか。どうしたらその人らしい暮らしが送れるのか。サポートするご家族のことも考え、「その人らしい暮らしづくり」に関わっていきます。責任は大きいですが、やりがいも大きいです。それが仕事の楽しさにもつながっていますし、自分自身も人として成長できると感じています。
子どもの頃、祖母が入院してお見舞いに通ったことが、病院の仕事に興味を持つきっかけでした。医療系の大学を探す中で医療大を知り、将来の選択肢の多さに魅力を感じて臨床福祉学科を選びました。福祉学は子どもから高齢者までと分野が幅広く、学びながら自分に合う道を探すことができます。医療ソーシャルワーカーとしての現場経験がある先生の講義や、実習で指導してくれた方の仕事への姿勢を通して、病院で働く医療ソーシャルワーカーの姿に魅力を感じ、私も将来、医療ソーシャルワーカーになりたいと思い、いまにつながりました。
退院後訪問では、患者さんの自宅での様子を確認します
ボランティアや医療機関・施設などでの実習を通して、多くの現場に触れる機会があります。そこから自分の興味ある分野を見つけられたのが良かったと思います。看護福祉学部では看護師をめざす仲間とともに学ぶ機会が多く、福祉の視点はもちろん、看護の視点なども知ることができ、とても勉強になりました。また、医療大では医療系のさまざまな職種をめざす他学部の仲間と接する機会も数多くあります。病院では医療ソーシャルワーカーが「チーム医療」の要となる場合も多くあるので、学生時代から多職種連携の大切さについて学べるのは大きな強みになると思います。
退院支援看護師とは、積極的に情報共有します
医療法人渓仁会 手稲渓仁会病院 勤務/看護福祉学部 臨床福祉学科/2014年3月卒/社会福祉士(国家資格)と、社会福祉主事の資格を持つ辻丸さん。普段、仕事で意識していることは、患者さんの「その人らしい暮らしをつくる」ことだそうです。今後の目標を聞くと、「常に患者さんやそのご家族に寄り添える医療ソーシャルワーカーになりたいです。退院後も困ったらこの人に相談したらいいと思ってもらえたらうれしいです」と笑顔で話してくれました。患者さんやご家族の安心した表情がモチベーションになっているそうで、その生き生きと働く姿から仕事の充実ぶりが伝わってきます。
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