新任の頃は、自分より年上の保護者と対等に話さなければならないことや、経験が浅いのにアドバイスをしなければならないことにプレッシャーを感じたこともありました。登園しなくなった子どもの対応に悩んだこともありましたが、手紙を書いて渡すなど、工夫しながら関わり続けたところ、再び園に来てくれるようになり、無事卒園してもらえたのはうれしかったです。卒園後も連絡をくれたり会いに来てくれたりする子がいるのは励みになりますし、成長した姿を見られることに喜びを感じています。今は育児をしながら働いていますが、職場は子育てに理解があり、資格と経験があれば歳を重ねても働ける仕事につけてよかったと思っています。
高校生の時に幼稚園の先生をしている知り合いの話を聞き、この仕事に興味をもつようになりました。また、小さい頃から通っていた空手道場では、高校生くらいの歳になると子どもに指導する機会が増え、教える面白さも感じるようになりました。先生をしている知り合いに「先生に向いてるんじゃない?」と言われたことにも背中を押され、保育の道に進むことを決めました。専門学校と短大では取れる資格が違うので、幼稚園教諭免許と保育士資格を両方取れるほうがいいと考えて短大を志望。自宅から通学できる香蘭を選びました。
自分の得意な絵や工作で子どもの興味を引きつけます
授業では発達心理学の授業がとても好きで、いつも一番前の席で聞いていました。子どもの心理を深く掘り下げて学ぶことができ、現場に出てから「先生が言っていたのはこういうことなのかなぁ」と思うことがたびたびあります。一方、苦労したのはピアノです。習ったことはあったもののかなりブランクがあり、上手に弾ける人との差を感じて、テストの前はすごく緊張しました。だから、ピアノ実習室には足繁く通い、朝授業が始まる前に弾いて、放課後も1時間くらい弾いて帰るという生活を繰り返したものです。幼稚園で働き始めてからは毎日のように弾いていますが、苦手意識がなくなったのは香蘭でしっかり練習できたおかげだと思います。
香蘭で学んだ発達心理学の知識が役に立っています
学校法人博多学園 博多第一幼稚園 勤務/保育学科/2007年3月卒/福岡県立玄界高等学校出身
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