栄養士を目指す上で欠かせない給食についての授業を担当しています。ひと口に給食といっても、対象者は乳幼児から小・中学生、さらにはお年寄りまでさまざま。対象者の年齢や好み、気持ちに寄り添った献立をつくるためには現場での経験が何よりも大切になります。ゆくゆくは校外での実習に参加してもらいますが、その前段階として校内にある学生食堂でも経験を積んでもらっています。実際に働く管理栄養士さんや調理員さんの指導を受けながらの授業は緊張の連続。そうした緊張に包まれた現場体験を通じて、より具体的で実践的な技術や倫理観、職業観を学んでほしいと思っています。また卒業生に対しては、「今の職場でこんな経験を積んだのだから、次はこういう職場でもやっていけると思うよ」という具合に、キャリアアップサポートを行っています。
献立をつくるのはもちろん、水質や厨房内の衛生管理も栄養士の大切な仕事のひとつです。
調理師や仕入れ業者、さらには学校や病院の先生など、栄養士は多くの人たちとの関わりの中で仕事をします。浅津先生の授業では就職後、不可欠となるコミュニケーション力の向上に力を入れています。例えば、給食管理学実習のグループ活動がそのひとつ。自分の考えを伝えたり、相手の意見に耳を傾ける訓練をするとともに、その調整やグループ内での情報共有の大切さについて学びます。チームワークを駆使して課題をクリアして美味しい食事を提供する。そうした経験こそが栄養士として社会に出るための準備にほかなりません。
実習の後は反省会を兼ねた成果発表。学生一人ひとりが自分に課せられた役割についての報告を行います。
毎日の暮らしと切り離せない「食」に深く関わる栄養士。人を笑顔にできる素晴らしい仕事です。料理をするのが好き、ダイエットに興味があるなど、「食」に関心のある人は、栄養士を目指してみてはいかがでしょう。
卒業後もキャリアについて、みなさんを末長くサポートしてくれる優しくて頼れる先生
給食管理学、献立作成演習、給食管理学実習
中・高と卓球部に所属。スポーツを通じ栄養に関心を持ったことをきっかけに鯉淵学園生活栄養科に入学。卒業後、助手として同校に勤務。学生食堂での食事提供業務について調査・研究をすすめる。2002年からは給食管理研究室にて講義や実習指導を担当。現在は給食関連の授業を受け持つ一方で、キャリア教育チームリーダーとして、学生の調理技術訓練や就職指導にも力を入れている。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。