私の仕事は「旋盤士」です。旋盤というのは工作機械の一種で、それを使って、航空機のエンジン部品を製作するのが「旋盤士」としての僕の仕事です。入社1年目を過ぎた頃、航空機のエンジン部品で開発部品を任されました。先輩方に協力してもらいながらでしたが、「世界初の部品」を完成させた時はとても感動し、やりがいを感じました。この仕事に大切なのは、「チャレンジ」する姿勢を常に持つこと。自分の技術を伸ばすためには何事にも自ら考え行動することが一番の近道です。なので失敗してもめげずに、何度でもチャレンジし続けます。技術・知識をさらに磨き、他社にはない加工技術や、世界初の加工方法を生み出したいと思っています。
進路選びで重視したのは、在学時に身につくスキルや取得できる資格です。その点、広島工業大学専門学校は、実習授業が多く、必要な資格を多く受験できる点が魅力でした。この分野を選ぶきっかけになったのはインターンシップ。今の会社で1週間の研修を行い、航空機の仕事にやりがいを感じ、この仕事に就きたいと強く思いました。現場の空気感を肌で体験し、将来を見極めることができたと思います。学生の頃は、即戦力となるためのスキルや資格を身につけたいと思っていました。旋盤加工の資格取得のために、実習以外の時間にも実習室で練習していましたが、試験日前日まで先生方が親身に実技のアドバイスをくださったことを今も覚えています。
機械加工の世界では一般的な加工方法はあれど「これが正解」というものはなく、自ら考えチャレンジする気持ちを持ち続ける必要があります。最初は旋盤を使った加工が苦手でしたが、チャレンジすることで基礎知識や技術を修得できました。就職してから困ることは少なかったですし、仕事でしっかり活かせています。進路選びに関しては、インターンシップなどの機会を利用しチャレンジすることで、道は見つかると思います。学校選びの際には自分が学びたい分野を明確にすることで、説明会で先生方や先輩方に質問をし、疑問のないようにしました。なので、「製造業界に進みたい」など、やりたいことを明確にすればより具体的に動けると思いますよ。
株式会社西井製作所勤務/機械工学科 卒/2014年卒/製造業界を目指そうと思ったのは中学2年生の頃から。具体的な目標として「旋盤士になりたい」と思ったのは広島工業大学専門学校1年生の頃。「世界初の加工技術を生み出したい」という思いで日々の仕事に挑戦し続ける。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。