ファッションビューティ学科では、行政などから依頼を受けファッションショーを運営。今回は県庁本館の竣工90周年を記念したイベントを華やかに彩ります。その舞台裏について松澤 悠さんにお話をお聞きしました。
テーマは「愛媛」。メイクを統一し愛媛の華やかさ、温かみを表現
本番前の円陣。一つのものを作り上げるためには強い団結力も大切
学生と先生とでショーのテーマを設定し、テーマに沿ったデザイン、モデル決定を行いました。当日のモデルの登場順をはじめ、照明・音響などの計画も同時に進めていきます。今回、私自身はモデルとして参加したので「衣装を着て、どう動いたらその衣装のよさを最大限に表現できるか」を意識し、歩き方の速度や、ポーズにもこだわりました。担当する衣装は特に男性調のものが多かったので、大きく力強い動きを心がけました。
愛媛を主軸に、ファッションを自然・工芸品などのジャンルで構成
スポーツをテーマとした衣装。活発かつ優雅な動きを心がけました
担当した衣装は全部で3着。それぞれ愛媛の自然や工芸品、スポーツを表現したものでした。今回のショーのために制作された「伊予絣」など、貴重な織物を使用したものもあります。衣装それぞれにデザイナーがいるので、どんなところをこだわったか、どういうところを見せたいかを話し合いました。同時に私が考える「その衣装のよさ」と私自身の個性、これらをすり合わせ作品として衣装を表現する力とバランス感覚が求められました。
みきゃんも登場。温かな雰囲気に満ちたショーとなりました
ショー終了後の記念写真。無事やり遂げた達成感でいっぱいです
考えたことを、ほかの人に聞いてもらうことで、自身の長所と改善点を客観視できます。さらに別の視点からの意見が得られることで、それまで思いもよらなかったアイデアが生まれることも。デザインの捉え方は、まさに人それぞれです。それまで「男性調」だと考えていた衣装に、女性調の動きを取り入れることで、新たな魅力を発見したことは大きな喜びでした。これからも作品や人に対しての対話力を伸ばしていきたいと感じています。
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