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東京都認可/専修学校/東京

ソウケイビジュツガッコウ

入学当初はデザインを学ぶつもりが版画に出会い、まさか画廊に出展するなんて!

川越南高等学校
今野 2015年度入学
●学科の枠に縛られず基礎を色々見て決めたかった
高校の頃は趣味でしか絵を描いたことがなく、専門的な知識も全くありませんでした。漠然と「美術系に進みたい」と思っていただけなので、具体的な未来は見えていませんでした。そんな時、高校の美術の先生から創形のことを教えてもらいました。
創形では1年の時にファインアートからグラフィックデザインまで幅広く学び、2年生の時に専攻を選びなおすというスタイルだったので、やりたいことが見つかっていなかった私には、幅を広げたいという意味でぴったりだと思い、入学を決めました。
他の美大や専門学校では入学時に専攻を絞らなければならなかったのですが、進路を決める段階では、美術に関しては無知だったので、最初は幅を狭めずに、基礎を色々見て決めたかったのです。

●基礎の1年間で新たな興味に出会った
将来のことを考えるとグラフィックデザイン科の方が就職に有利なのではないかと両親にも言われ、入学当初は私もそのつもりでした。しかし、1年の実習で初めて版画に触れ、その種類の多さや奥深さに惹かれ、版画科に進むことに決めました。その中でも銅版画が一番自分に合っていると思い、現在は銅版画を制作しています。自分の幅を広げていきたいので、自主制作でイラストの技術も磨き、版画の技法とイラストの技法を合わせた新しい表現ができないか模索しています。

●今は「やりたいこと」をやっている
版画の元絵ももちろん自分で描いています。自主制作ではペンと水彩を使って女性のイラストを描いて展示会に出しているので、それを元絵に使って版画にすることもあります。これはイラストにも版画にもいい影響が出ると思いますし、本当にやりたいことをやっている、という感じです。決めすぎないで色々とやってみています。

●高校の頃の自分からは、いまの姿が想像すらできない
高校の頃はまさか版画をやっているとも思っていなかったし、こんなに活動的になるとも思っていませんでした。一昨年から都内のギャラリーで自分の絵を出展しています。きっかけは後輩に「BARで一緒に展示をやらないか」と誘われたことでした。この展示を経て、もっと自分の絵を飾れる機会があるのではないかと探すようになり、今では月に1回くらいのペースで企画の展示に出しています。
BARの展示は売るわけではなく色んな人に見てもらうことが目的でした。ギャラリーは販売が目的です。ギャラリーに出すようになってからは、コレクターの人にも名前や作風なども覚えてもらえるようになってきました。創形の版画は昔から強いので、創形の版画専攻に在学中というとOBのファンの方々から作品の話などしていただくこともあります。

●銅版画の細密な描写は魅力のひとつ
ギャラリーが開くテーマに沿って出す企画展に出展しています。個展はまだやっていないのでグループ展です。色々な企画がありますが私は「細密展」という展示にずっと続けて出展しています。版画は少数でイラストの作品が多いです。他にも切り絵や紙細工など様々なかたちの作品と並んで展示されています。
銅版画は細かい描写が得意な版画です。他の版種では出せない細かい線の描写ができるところも銅版画の魅力のひとつです。

●時には絵画のルーツを実感します
面白かった授業は1年の時に受けたフレスコ(古典技法)の授業が印象的です。木の枠にモルタルという砂とセメントと水を練り混ぜた壁の材料にもなるものを塗り、それが乾く前に古典顔料を塗って絵を描く技法です。
油絵が生まれる前に生み出された技法なので、絵画のルーツに触れることができて楽しかったです。下地に使うモルタルも自分たちで作るので、皆で身体を動かすという経験もとても楽しかったです。フレスコは選択授業だったので約20人で受講しました。2年になっても専攻だけやるのではなく、共通実技も一部あります。

●すぐそばに先生がいてくれるのが少人数制の魅力
少人数なので学科も学年も超えて、先輩後輩もみんな知っています。1年の時に全員で各学科の基礎を学び、2年になると学科別がメインになります。
版画専攻は生徒5人に対し常勤の先生が2人です。授業は交代で。助手の先生もいる。版種ごとの専門的な技法は非常勤講師の先生が教えに来てくれます。2年の授業で、版画の中でどの版種が自分に合っているのかを探ります。困ったことは先生も助手さんもすぐ近くにいて助けてもらえるので安心です。

●創形で出会う仲間から刺激をもらう日々
創形の仲間は同じ学科だったり、同じ興味の中で一緒に勉強しているので、意見の交換はとても充実しています。年上の人などもいて、積極的に自分の作品を外に発信したり、展示会に出品したりしている友人もいます。そういう姿を見ると刺激になるし参考になります!

●卒業してからも制作を続けていきたい!
画廊にも出しているので、自分の作品を目の前で購入してもらったことも何回かあります。でも、まだまだこれから。卒業後も制作を続けていきたいので、自分の時間を持てる様な就職先に付きたいと考えています。必ずしも美術関係の就職先でなくても良いので、自分で制作を続けられる環境を大切にしていきたいです。

今野さん(ファインアート科 版画専攻3年)
創形美術学校(専修学校/東京)
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