主催者と一緒に作り上げる催事が成功した時の感動は格別
私は現在、東北共立の一員として、仙台国際センターに勤務しています。会議やイベントなどで会場を利用いただく際、受付や打合せなどのお客さま対応、見積書や請求書発行などの事務作業を行っています。加えて、マイクなどの音響機材やスクリーンなどの映像機材のセッティング・撤去を行うこともあります。一人ひとり丁寧に対応するためには、時間や手間をかけて作業をすることも多いです。その分、お客さまから「丁寧な対応ありがとう」と言っていただけたときには、達成感や安心感、感謝された喜びなど、言葉では表せられない温かい気持ちがあふれ出して「もっと頑張ろう!」と思えます。
専門学校に在学していた頃、ホール管理や運営のアルバイトを始めたことが、この業界を選ぶ大きなきっかけでした。このアルバイトを通して、機材のセッティング以外にもお客さま対応や書類の作成など、さまざまな業務があることを知りました。私は、商業高校で学んだ実務科目の知識や取得した商業資格のスキル、そして音楽サービス創造学科で学んだ舞台管理や運営、音響機材などの知識、取得した国家資格「舞台機構調整技能士」のスキルのどちらも活かすことができると感じ、この道に進むことを決めました。
利用者の希望に沿うように照明・音響を調整
私が在籍していた音楽サービス創造学科では、ピアノの調律、管楽器やギター、バイオリンの修理などの楽器技術や舞台・イベント関連の技術も学ぶことができました。加えて、それらの技術を活かしていくビジネス実務も学べました。実は、音響機材の仕組みを理解したり、操作をすることが苦手でしたので、授業後に友人と反復練習をしていました。その努力が実り、国家資格「舞台機構調整技能士」を取得できました。資格取得も嬉しかったですが、集中できる環境で切磋琢磨できる友人に巡り会えたことも忘れられない思い出になりました。学生生活で学んだことが、現在の仕事にとても役立っていると実感しています。
催事全般の造詣はもちろん、コミュニケーションスキルも必要
音楽や楽器全般に興味がある方はもちろん、音楽や楽器の楽しみ方を提案して、広めたい方にもオススメです。私は、音楽サービス創造学科での総合的な学習により、幅広くできることが増え、現在の仕事を見つけることができました。実際に働いてみて、本科で学んだ楽器の構造や特性、機材の扱い、舞台の専門用語などが、お客さまとのやり取りを円滑にしてくれたと実感でき、強みと言えると思います。加えて、お客さまは音楽を聴いたり楽器演奏が趣味という方が多く、共通の話題作りやコミュニケーション作りに困ることはありません。ライフスタイルの変化で、新たな音響システムや映像の知識も必要になってきました。貪欲に吸収していきたいです。
会場予約や各種手配、運営業務全般を担当
株式会社東北共立/音楽サービス創造学科/2020年卒業/福島県出身。演奏される方を裏で支える仕事につきたいと、愛知県にある中部楽器技術専門学校へ進学。在学中に、ホール管理・運営の会社でアルバイトを始めたのがきっかけで、東北を中心に、照明、音響、映像、舞台、ホール管理などの業務を行っている企業へ就職。「出された課題や授業をただこなすのではなく、将来どういった場面で役立つかを想像しながら取り組むことが何よりも大切だと思います。そう思えるのも専門学校での学びや出会いが現在の仕事につながっているからです。」と語ってくれました。
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