披露宴会場で、担当スタッフに細かく指示を与えます
「シーサイドリビエラ」という結婚式場で、披露宴を司る仕事をしています。平日は、もっぱら新郎新婦であるお客さまと、司会者を交えて披露宴の内容について打ち合わせ。披露宴はリハーサルができないので、お客さまがどんな披露宴にしたいと思っているのか、イメージを共有できるまで聞き出すことが重要です。そして、お客さまのイメージをふくらませるようなアドバイスをすることもポイント。例えば、ご友人が手紙を読む場面でオルゴールを流すことを提案しました。本番の場面で会場全体が感動に包まれたりすると「やった!」と感じます。終了後に、ご両親から感謝のことばをいただくと、この仕事のやりがいを感じます。
専門学校時代は、それまでの人生で一番勉強した2年間でした。ホスピタリティ教育に力を入れていて、とても厳しかったからです。特に、接客する時にどういう態度や身だしなみが求められるのかについて教えてもらいました。学校にスーツを着ていく際、短い靴下をはいたり、髪をワックスで立たせてしまった時に、先生から「何、その格好!」とビシッと注意されました。そして、卒業制作では自分がリーダーを務め、学生仲間と本物の会場で本番さながらの模擬披露宴をつくりあげました。個性派ぞろいの仲間をまとめ上げるのは大変でしたが、何とか仕上げることができました。終わった時、先生方が涙を流してくれたのが評価のしるしと思っています。
プールサイドにある鐘を鳴らす演出をチェック
現在は、主にブライダルプロデューサーが立てた企画に基づいて披露宴の進行を司ることが仕事ですが、いずれは自分が一つの披露宴をすべて取り仕切れるようになりたいと思っています。新郎新婦が見学に来られた時のご案内から、プランニング、打ち合わせ、そして披露宴当日までを全部です。新郎新婦には、出会いからその日までのストーリーがあります。その最大のクライマックスである結婚式を最高の演出で仕上げ、二人の永遠の思い出にすることをお手伝いしたいのです。そのために、実際の披露宴のたびに「ここでこんな演出をするとどうなるだろう」というイメージトレーニングをして、自分の“引き出し”を増やすようにしています。
新郎新婦との打ち合わせでご要望を聞き出します
シーサイドリビエラ サービス部 マネージャー/ブライダル科/2007年3月卒/高校時代はスキー部で活躍したが、スキーでの就職は難しいと別の進路を模索。人の人生において特別なことにかかわりたいと、結婚に関する仕事に思い当たり、イベント好きもあってウェディングコーディネーターに興味を持った。そして、従兄弟が通った東京エアトラベル・ホテル専門学校に進学。現在の勤務先は、専門学校の先輩が就職していたことと、ロケーションの素晴らしさ、そして若い人が多く、活気のある職場の雰囲気に引かれて志望した。
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