このサイトを見ている皆さんは、「スポーツ選手を食の面から支えたい!」という目標を持っているのではないでしょうか。でも実際にどうやって支えているのかは、なかなか見えづらいですよね。プロサッカーチームで栄養指導を担当している私の仕事は、クラブハウスでの献立調整、選手や選手のご家族への食事指導、選手の身体組成や血液検査などからそれぞれに必要な栄養指導など、多岐に渡ります。
日本で活躍するサッカー選手は外国人も多いので、母国の味もプラスしたメニューも考えますし、自宅での食事だけでなく、外食時にどのようなメニューを選べばよいかといったアドバイスも行います。だからこそ何より大切なのは選手やご家族、チームスタッフとの信頼関係。対応する選手も年々変わるので、つねに変化があってとても奥深い仕事なんですよ。
アスリートに一対一で向き合う仕事。データや選手からのヒヤリングも参考に、食のアドバイスを行います
スポーツ選手を食事の面から支える「スポーツ栄養士」。各スポーツの特性や必要な栄養を知ることはもちろん不可欠ですが、すべての基本となるのはやはり「栄養学」。そのため先生の授業では、まずはしっかりと栄養素やその働きについての知識を養います。聞き慣れない単語もたくさんあり、覚えることも膨大な栄養分野。「でもそんなときこそ好きなスポーツや選手を思い浮かべて学んでみましょう」と先生は言います。現場をよく知る先生だからこそ語れるリアルな体験談も魅力。専門知識が身につくたびに、スポーツの現場が近づいてきます。
聴き慣れない専門用語もわかりやすく解説。資格取得という目標があるからこそ、モチベーションもアップ!
ネットニュースなどで食の話題が出たら見るようにしましょう。献立作成にはコスト面への配慮も必要です。食材の値上がりや食に関する世界の動向など、幅広い知識を持つことも栄養士の仕事へとつながっていきますよ。
栄養学は、自分や家族の健康管理にも役立ちます。生活に欠かせないものだからこそ学びがいがありますよ!
臨床検査技師として病院に勤務。栄養と体調改善に興味を持ち、栄養士を目指す。保育園での調理・献立作成などを担当したのち、管理栄養士<国>資格を取得。その後、医療分野での経験・知識を活かしてスポーツ選手の健康管理を行うことを目指して、「公認スポーツ栄養士」の資格を取得。フリーランスのスポーツ栄養士として、プロサッカーチームで栄養指導を担当する傍ら、2022年9月より東京健康科学専門学校の講師も務める。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。