たくさんの発見がある奥の深い仕事です
音楽番組のテレビ照明の面白さは、そのカメラアングルにだけ映えるスペシャルなライトを仕込めること。歌手のアップのときだけ後ろにキラっと光るライトを吊ってみたり、顔半分を照らす“片明かり”で表情を与えてみたりと、工夫を凝らしています。印象に残るのは、はじめてLD(ライティングデザイナー)として、歌モノの照明プランニングをまかされた『ライブB♪』(TBS系)。そのアーティストにふさわしくて、楽曲の世界観に一番似合う明かりを模索していくのが楽しかったです。
照明の仕事は、知れば知るほど奥が深いです。正解のない世界とよくいわれますが、自分にとっての“カッコいい明かり”はしっかりあるはず。それに出会えたときはうれしいし、自分の引き出しにちゃんと入れておこうと思いますね。最初は「照明って面白そうだな」っていう単純な動機で構わないんです。とにかく現場に出て、ずっと続けていくうちに、たくさんの発見がある職種だと思います。
高校卒業後、しばらく映画館で映写の仕事をやっていたのですが、映像の雰囲気をつくるうえで照明が重要な役割を果たしていることを知り、この仕事に魅力を感じたんです。ちなみに私の父も東放学園出身なので、学校選びの相談をしてここに決めました。
(株)TBSアクト 勤務/照明クリエイティブ科/2009年3月卒/映画館で働いたことがきっかけで照明に興味を持ち、東放学園で学ぼうと決めた萩原さん。現在は、「バナナサンド」、「王様のブランチ」、「NEWSな2人」、「CDTV」(いずれもTBS系)などの番組を担当してるそう。「『バナナサンド』は豪華な美術セットと出演者がどこにいても明るく照らせるように、360度気を使ってライトを仕込んでいます」と裏話を教えてくれました。
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