より良いお菓子作りのため日頃から感性を磨いています
パティシエとして洋菓子や焼き菓子の製造を行い、特別なオーダーケーキも担当しています。私は、これまで洋菓子コンクールに何度も挑戦し、細工菓子、味覚審査の部門で賞を受賞することができました。お店の商品作りはもちろん楽しいですが、一から自分で考えた作品が評価されると挑戦してよかったと思いますし、もっと頑張ろうと仕事のモチベーションにつながります。お菓子は少しの仕込みの違いで出来上がりが変わり、私も苦手な仕込みがあります。そのため日頃から上手な人の仕込みを見たり聞いたりして、常に良い状態の出来上がりを目指しています。休日には綺麗なケーキの写真や絵画などを見て刺激を受け、感性を磨くことも心掛けています。
学生時代は素早く丁寧に作業すること、実習室を綺麗に使うことに力を入れていました。班行動で作業をするのですが、決めた時間の中で仕込みと掃除を終わらせることはすごく大変でした。効率の良い班は難なく終わっているので、班のメンバーと「もっと考えて段取りを組もう」と協力して実習に挑んでいました。同級生は仲がよく、実技試験の前に集まって練習をしたり、教え合ったりするなど、みんながいてくれて本当に良かったと思います。仕事に就いて改めて感じたのは、技術だけでなく、挨拶や返事、掃除など当たり前だけどとても大切なことを徹底的に指導してくださったということです。仕事をしていく中でとても大切なことだと再認識しました。
2022ジャパン・ケーキショー東京で金賞を受賞
パティシエは生地作りやクリームの絞りなど、技術が必要な場面がたくさんあるので、職人として成長できるよう、向上心を持った人物が求められます。私は職業選びのときに、パティシエだけでなくパン屋など関連性のある職業や、少しでも興味のある職業を本などで調べて比較し、自分が何をやりたいのかよく考えました。様々な職業があると思うので、最初にあらゆる可能性を調べて視野を広げることで、本当にやりたいことが見えてくると思います。もちろん、どんな職業にも大変なことはあります。私は周囲のすすめもあり、違う道に進むか悩みましたが、最終的に好きなことを選びました。ぜひ、興味のあるいろんなことに目を向けて考えてほしいです。
日々の積み重ねがコンクールの結果につながります
有限会社ル・パティシエ ヨコヤマ勤務/製菓衛生師専修科 卒/2013年卒/新鮮な材料や旬の果物を使った洋菓子、焼き菓子、季節のイベントギフトを販売する人気店でパティシエとして製造を担当。「幼い頃から食べることも作ることも好きでした。美味しくて綺麗なお菓子を作れる職人の技術に憧れて」パティシエの道へ進んだという大川さんは、『2022ジャパン・ケーキショー東京 グランガトー部門金賞』受賞など、多くの洋菓子コンクールで賞を受賞。「オリジナルのケーキをもっと考えて自分なりの配合を増やしていきたい」と向上心は高く、今後にも意欲的です!
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。