専門は西洋料理。レストランで料理人として働いていた頃から強く思い続けているのは、いかに素材を活かして料理を作り上げるか。完成されたソースという考え方がある西洋料理の中で、日本の素材を活かすことに関心を持って作ってきました。今後もそれは続けたいですし、その経験は学生たちにも授業で話しています。面白いのは自分が知らない素材の可能性と出合ったとき。素材の味を知るために最初はシンプルに焼いて食べたり、生で切って食べたりします。甘味、瑞々しさ、食感などいくつかポイントを確認して特徴を知り、どう活かそうか考える。考えを巡らせ、まず西洋料理のアプローチで火入れや調理法を試し、時には和の技法を取り入れます。そして最大限素材が活きる方法を見つけられたら嬉しいですし、食べて共感してもらえたら最高に楽しいですね。
レストラン時代は生産者や産地、品種など素材の情報収集は必須。今もSNSなど活用してチェックしています
基礎的な実習では古典的な料理を教え、基本的な作業「切る」「焼く」を指導します。中でも黒木先生が重視するのは「切る」。切り揃えた素材の大きさ、繊細な切り口が仕上がりに大きな違いを生むことを実感しているからこそ、熱心に基本を教え込みます。逆にコンベンションホールで行う調理理論の授業では、3時間にわたって料理を作りながら、現場での経験や料理へのこだわりを伝えます。語るテーマは常に学生の将来に繋がること。実践を見据え「関心があることはアピールし、自分の武器を磨いてほしい」と日々学生と向き合っています。
基本を踏まえた上で、自分の頭で情報を整理することが、料理人としての将来を左右すると教え、導きます
料理の仕事はお客様からありがとうと感謝される仕事。平岡は基本を身に付け、それを基盤に様々なことにチャレンジできる学校です。縁があって料理人を目指すなら、料理人の世界への第一歩が大きく違うと思います。
焼いたうろこが香ばしい!盛り付けも美しく、魚の味わいを大切にした真鯛のソテーを披露してくれた黒木先生
専門:西洋料理。地元宮崎のホテル、福岡の専門店を経て、東京のフレンチ専門店でスーシェフ、銀座のホテル内のテナントレストランでシェフを務め、地元九州の平岡学園に入職。レストラン時代、新入社員と接するたびに若い人の可能性を感じ、現場での指導だけではもどかしくなり教育現場へ。専門学校の講師として教育に携わり、技術や知識、考え方を伝えることで若い世代の可能性を伸ばしたいと、日々学生たちを指導している。
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