製菓は人に作って喜ばれ、自分も嬉しい、人を笑顔にできる職業だと思います。世の中には様々なお菓子がありますが、和と洋の組み合わせや新しい食材の誕生などにより新しい商品が生み出される、とても興味深い世界です。日頃から食材を見れば自然とお菓子のことを考える、私にとっては天職。カフェ ド ヒラオカでは責任者としてお菓子のレシピを考え、地域のイベント企画や地元企業とのコラボでは、学生自ら収穫した苺を使ってふるさと納税の返礼品を作るなど新商品の開発を行っています。生産農家の生の声を聞きながら商品を作ることは楽しく、同時に野菜や果物作りに込められた思いや食材の使い方を学生に教えられる貴重な学びの場です。農家さん繋がりで別の食材を紹介してもらうなどの広がりがまた楽しく、やりがいを感じながら取り組んでいます。
パティシエは天職。その思いがあるからこそお菓子を作ることに関しては手は抜けないし、妥協はできません
洋菓子の製造をメインに教えている末松先生。カフェ ド ヒラオカでは安心安全で美味しく、適正価格でお客様に提供することを軸に、学生考案の洋菓子も一緒に話し合い、改良し、商品として提供しています。座学では接客法や店舗装飾法を担当。また『製菓衛生師養成施設技術コンクール』では抜群の指導力で多くの学生を全国大会へ送り出し、毎年入賞へ導いています。「こだわりを捨てさせないことを大事にしています。強い思いがないと最後まで続かないし、結果は出せません」と学生に寄り添い、力を出し尽くせるようサポートしています。
カフェ実習では洋菓子の製造はもちろん、販売や店舗運営も学生と一緒に行い、指導しています
作ることを好きになってほしい。そして、人から「美味しい!」と言ってもらえる喜びを知ってほしい。作ることがイヤになるとこの仕事はできないので、お菓子作りが楽しいと思ってもらえるよう実習でも教えています。
生菓子や焼き菓子、コンフィチュール、マカロン、ショコラなど様々な新商品を開発している末松先生
専門:洋菓子。小学生の頃の夢がケーキ屋さんという末松先生は、高校卒業後、パティシエの道へ。石村萬盛堂、ボンサンク、グランドハイアット福岡、アルデュールの他、シェフパティシエとしてガーデンサロン・ドルチェ、ショコラティエとしてアンプレスィオン、シェフパティシエとしてラ・スールに勤務。工場からホテル、専門店まで洋菓子に関するあらゆる仕事に挑戦し、その豊富な知識と経験を携え学生の育成に取り組んでいます。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。