「人は作業することで元気に、健康に、幸せになれる」。これが私の作業療法士としてのモットーです。人の体と心の働きや仕組みを理解し、科学的な根拠を持って、人に寄り添う作業療法士は、人の幸せに関わり、自分も幸せになれる魅力的なお仕事。人の生活に密着し、その人がやりたいことや希望する生活に近づけるよう支援する専門職なので、時代とともに生活スタイルが変われば、作業療法士の支援の仕方も少しずつ変わっていきます。作業療法ではものづくりをすることも多いですが、昔ながらの手芸や工芸から、音楽、PCを使ったゲームづくりまで、ものづくりのバラエティも広がっています。現役セラピストである私たちも、日々患者様や利用者様と向き合いながら勉強の毎日です。学生には、卒業しても常に学ぶ姿勢を生涯持ち続けてほしいと考えています。
人に寄り添い、人の生活を支えるリハビリの仕事は社会や環境が変わっても必要とされていく職業だと思います
『インクルーシブデザイン学』は、障がいがある人にも、ない人にも受け入れられやすい「もの」や「環境」のデザインについて学ぶ授業。「バリアフリー住宅や福祉用具関連の企業で、ものづくりや環境づくりの提案をする作業療法士も増えつつあります。この授業では、学生同士がペアになり、廃品などを材料にして相手に合わせた治療訓練機器や道具をつくります。多種多様な人が使いやすい道具のデザインや使い方を考えるためにも、ひとつの見方や考え方だけにとどまらず、多角的にものを見ることができるような指導を心がけています」
臨床の現場で先生が感じ、実践したリアルな体験を伝えながら、学生のやる気を引き出していきます
人生は一度限り。仕事選びはその人の人生に直結します。作業療法士は一見地味な仕事ですが、人を幸せにでき、自分も幸せにできる仕事です。自分の強みが活かせる作業療法士を、横リハで一緒に目指しましょう!
専門科目:身体領域の治療学、インクルーシブデザイン学、基礎作業学、研究法
国立呉病院附属リハビリテーション学院卒業後、広島県立リハビリテーションセンター・総合病院に作業療法士として勤務。その後、福岡県の医療法人の病院に作業療法士として勤務しながら、同法人のリハビリテーション養成校・大学などに勤務。2001年より横浜リハビリテーション専門学校に勤務。現在は作業療法学科 学科長を務める。
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