住宅や店舗の設計に欠かせない「設計製図」、建物の周辺環境へのアプローチを学ぶ「環境工学」はどちらも必須の知識。学校での学びを活かし、独立して自身の会社を経営している齋藤祐司さんにお話をお聞きしました。
専門学校入学前に不動産業界で働いていたのですが、多くの建物を見るなかで建物を作る仕事をしたいという思いが強くなったことが、建築業界を目指したきっかけです。入学前はこんな建物にしたいという想像で終わっていたものが、学校での学びを通して図面に表現できるようになりました。自分のなかでの表現方法が増えるにつれてイメージする建物に現実味が増し、実際に仕事をするうえで欠かせない技術が身につきました。
環境工学の授業では、暮らしやすい建物をつくるためには間取りだけでなく、建物を取り巻く自然環境を最大限に活かすことが大切だと学びました。例えば採光や風の通りなど、その土地ならではの条件を理解し設計に取り入れる姿勢が身についたのは、この授業がきっかけです。実際に仕事をしている今でも環境工学で学んだことは常に意識しています。日々の生活とも繋がる部分もあり、楽しみながら学ぶことができました。
学校で学んだ専門知識は今の仕事に役立つことばかりで、無駄なことは1つもなかったと実感しています。様々な建築物のなかでも、特に住宅の場合はお客様と長い時間をかけて密にコミュニケーションをとるので、完成したときの喜びを共有できる瞬間がこの仕事の魅力。目標にしていた独立ができたので、お客様に喜んでもらうことを第一に、今後も規定概念に捉われない自分のデザインを追究していきたいです。
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