私のゼミでは環境会計に取り組んでいます。会計というと、利益をどれだけ出しているかなどの観点から企業を評価するイメージがあると思います。環境会計とは、生産活動をするうえで、二酸化炭素やプラスチックのゴミの量などをどれだけ減らしたかなど、環境保全のために投じたコストと効果を数値化する会計手法です。今や、会計と環境会計の両方を情報公開することが当たり前になっています。私たちはその報告書も簡単に見ることができます。環境会計の読み方を学ぶことで、多様な観点から企業の価値をとらえられるようになります。利益だけではありません。環境保全、事業の安全性、働く人に対する人権…様々な側面から企業を見ることでたくさんの発見があります。今や、それは世界で標準になっている企業の評価方法なのです。
サスティナビリティが、企業のあるべき姿を変えます。
吉田ゼミでは、1、2年次は日商簿記合格を目標に学びながら会計の基礎を身につけ、3年次より環境会計をテーマに取り組んでいきます。自分が興味を持っている企業を選び、企業が発行している年次報告書を取り寄せ、環境対策などの非財務データを読み解きます。そこから導き出したその企業の価値をまとめて発表。競合企業や社会の動きも調べるため、企業の見方を養うことができ、就職活動の際の企業選びに活かされます。今後はゼミ生たちが実際に自分自身で情報収集するため、企業を訪れてのインタビューなども期待されます。
簿記資格を目指すとともに、脱炭素社会で広がる環境会計を学びます。
財務のみならず、環境保全への取り組みなど、多彩な観点から企業を評価する力がつくことが大学で会計を学ぶ魅力です。それは、就職活動の際の企業選びにつながります。やりがいをもって働ける企業を見つけよう。
専門分野 環境会計論
法政大学大学院社会科学研究科経営学専攻博士後期課程満期退学
経営学修士
【主な職歴】
法政大学経営学部非常勤講師、東京国際大学商学部非常勤講、佐野短期大学経営情報学科兼任講師、日本大学通信教育部非常勤講師、酒田短期大学経済科非常勤講師、埼玉学園大学経営学部非常勤講師、埼玉学園大学経営学部准教授
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