私は、1年生から3年生までの東洋医学の専門分野の授業を幅広く担当しています。授業では、視覚的に理解しやすい資料を作り、分かりやすい授業になるよう心がけています。また、学生が受け身にならないように、必ずまとめのプリントを用意し、その日に行った授業内容を確認・書き込みを行うことで学習効果をUPしています。
さらに、東洋医学独特の診察法である「舌を診る」授業や症例報告によるカンファレンスでは、一人ひとりに丁寧に指導を行っています。特に1年生に対しては、「継続は力なり」を伝えています。国家試験合格のために、先ずは学習習慣が身に付くことが重要です。そのため授業では、沢山ではなく、次週までに復習できる内容を教示するよう工夫しています。
さまざま資料を準備し、学生の興味や関心を喚起させることで、授業に「熱」が生まれます
東洋医学概論、東洋医学臨床論などを担当する柊木先生。高校までの現代科学に基づく学習項目とは異なる東洋医学独特の理論や専門用語に学生が戸惑わないように、分かりやすく繰り返し説明を行っています。
その東洋医学の代表的な一つが鍼灸治療で、東洋医学との結びつきを知ることで鍼灸師としての幅広い知識になり、治療の際に患者さんに納得してもらえる理論を持ち合わせることができます。鍼灸師は、従来の鍼灸院のほかにスポーツ現場や美容鍼灸など幅広く活躍できる現場が広がっており、全ての基礎になるのが東洋医学の理論なのです。
個別質問や時間外質問にも積極的に応えるなど、学生に寄り添った指導を心掛けています
鍼灸師は、国家資格と同時に開業権が取得でき、感動と喜びを患者様に与えることができる職業です。ぜひ「好きなことを探究し、それを仕事にできる幸せ」を実現してください。全力でサポートします。
※撮影用にマスクを外しています
福岡天神医療リハビリ専門学校 鍼灸学科 専任教員。大学院博士前期課程修了。はり師・きゅう師教員養成課程修了。柔道整復師でもある。国内はもとより上海で学術研鑽に励み、豊富な経験を基に学生を指導する。専門は伝統鍼灸学分野。担当科目である「東洋医学概論」に関する論文を多数発表している。
全日本鍼灸学会、日本伝統鍼灸学会、バイオメディカル・ファジイ・システム学会会員。
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