診療放射線技師として一般撮影を担当しています
テレビ番組で放射線治療に関する内容を見たのが、今の仕事に興味を持ったきっかけです。今は診療放射線技師として、MRIやCTといった一般撮影に携わっています。レントゲン撮影では、医師が求める、病変がわかりやすい写真をいかにして撮影するかが、大切になります。これには患者さんの協力も不可欠ですが、たとえば脚が痛いという患者さんなら、なるべく痛みを抑えた体勢で撮影するよう心掛けています。撮影したレントゲンを医師より先に見るのは、私たち診療放射線技師です。私たちで気付いたり、わかったことはすぐドクターに報告するのですが、原因となる病変を見つけるレントゲン撮影ができた時に、やりがいを感じることができます。
私は沖縄出身なのですが、進学にあたり家族になるべく負担を掛けたくないと考えました。そこで、学費が抑えられていて、3年間という期間で国家資格の受験資格を得られる点に惹かれて入学しました。学校には、全国から同じ夢を持った学生が来ていました。そこで、たくさんの仲間ができたことは今も財産になっています。よく憶えているのは、授業後にテストの解説を先生がしてくださって、自分が間違えたところを改めて直して提出するんです。資格取得対策の一環でもあるのですが、わからない、間違ったことをそのままにしない勉強方法が習慣づけられました。学校がやるべきことを与えてくれるからこそ、集中して勉強することができました。
共に働く仲間とのコミュニケーション力も求められます
将来的な夢は、ガンの放射線治療に携わることなんです。ガンを治せる可能性があるのは、医師と私たち放射線技師だけ。私はその点にも惹かれて、この職種を選んだんです。そんな夢は抱いていますが、一般撮影の知識も診療放射線技師のベースとして不可欠。今はしっかりと基礎を固めている段階です。それに今の職場も楽しいです。女性技師はこれからもどんどん需要があると思いますし、私自身も就職に関して困ることはありませんでした。これからもいろいろな撮影、治療に携わることになると思いますが、常に医師、患者さんに寄り添っていられる放射線技師であり続けたいです。
パソコンに向かってデータをまとめることも
南部徳洲会病院/東海医療技術専門学校 診療放射線科/2013年卒/女性技師のニーズが高まっていること、放射線技師としていずれはガン治療に携わりたいと現在の仕事を志す。撮影では患者さんの少しの体制、角度の変化によって写り具合に影響がでるもの。患者さんに無理のない姿勢で、かつ、必要となる病変といった情報を撮影できるよう心掛けている。また、学校で学んでいたので知識はあるものの、社会に出るとより高度な検査機器に関する知識も必要となることを実感していて、現在も勉強に余念がない。「私にとって東海医療技術専門学校は、やるべきことを明確に教えてくれた学校という印象」と話す。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。