公立小学校教諭、市立博物館、国立大学附属幼稚園教諭、教育委員会、公立小学校校長…。様々な教育現場に携わってきました。公立小学校在籍中は、トッププロスポーツ球団で1年間研修を行い、学校経営に活かせる組織マネジメントを学びました。一見「?」と思われがちな私のキャリアですが、振り返ると“人が集まる場であり、期待感をもって何回も足を運んでもらうことを追求することが大切”という共通要素があります。どんなに素晴らしい教育の場であっても、子どもたちが楽しく安心できる場でなければ「行きたい!」と思ってもらえません。現場で教育に携わってきた立場から、子どもの夢を育む教育環境とは何か?乳幼児期における言語の発達とは?といったことを伝え、皆さんが理解を深められるよう、一緒に取り組んでいきたいと考えています。
学校現場や教育委員会で、幼小連携や博学連携、国語科教育などに積極的に関わってきた山本先生。その中で「言葉」の領域に着目し、講義や演習を担当。「子どもたちが毎日笑顔で保育園や幼稚園、学校に行きたいと思えるよう、保育士や先生には言葉を大切に扱って欲しいと考えます。豊かな表現力を身につけ、子どもたちの健やかな成長を支えられる人材を育成したいです」。また、“滑らかな幼小移行”や“成長に必要な段差と不必要な段差の見極め”など現在の教育現場において注目されるべき要素にも着目し、研究を進めている。
乳幼児期の子どもたちにとって、幼稚園や保育園はこれからの人生を豊かに生きるための育ちの土台です。職業として子どもたちを支える道を選んでいる自分たちに誇りを持ち、幅広い視野を持って学んで欲しいです。
専門/教育学
略歴/公立小学校、市立博物館、国立大学附属幼稚園、教育委員会など各種教育現場を経て現職。共著に「改訂小学校学習指導要領の展開 国語科編」「発達心理学の最先端」「国語教育総合辞典」等。研究論文「子どもにとっての幼小移行を滑らかにするために小学校教員はどのような視点をもつべきなのか-幼小人事交流を経験した小学校教員の教育観・子ども観の変容より」が第6回日本乳幼児教育学会新人賞受賞。