専門は「家族社会学」「ジェンダー論」です。私は仕事、生活、子育てなど、現代社会の様々な問題をジェンダーの視点から紐解き、研究を行っています。ジェンダーとは社会的・文化的に形成された性別のこと。私たちは生まれたときから、周りの大人、メディア、学校などから影響を受けて成長していきます。例えば、女性は理系が少なく、男性は多い。これは一番初めのおもちゃの与えられ方から男女で異なるため。男の子には主に車やロボットなどのメカが与えられていますね。また、アニメ、物語、映画、テレビのCMもジェンダーの視点から細かく観ると、面白いほどに男女の価値を表現しています。「今まで当たり前だと思ってきたことが、実はそうではない」と気づくことで、もっと違う可能性を見出すことができると思います。
「家族社会学」ではジェンダー論的な枠組みから、男性と女性のワークライフバランスなどについて考えます
現代家政学は、学生に身近な家族・家庭、地域、社会が学びのフィールド。「当たり前にしていることや、当たり前に考えていることを、客観視する姿勢を身につけてほしい」と語る斧出先生。授業ではアクティブラーニングを積極的に取り入れている。例えば「ライフデザイン論」では、学生100名一人ひとりがインタビュー調査に挑戦し、様々な人の生活や考え方をグループや全体で発表し合い、理解を深める。「社会は変化していく。その時の知識がいつまで役に立つか分からないからこそ、学生が自ら考える力を重要視しています」と先生。
男女共同参画が進んでいるスウェーデンの中学生の教科書の分析などをとおして、現代生活や意識の実態に追る
変化が大きい時代です。現代家政学科で、一人ひとりのしあわせを実現するためには何が必要なのかを、主に社会的な視点をもって学んでいきましょう。ぜひ、華頂で人生に影響を与えるような経験を幅広く得てください!
「大学では苦手なことも含めて、幅広い経験にチャレンジ!女の子だからできないなんてありません」
専門:家族社会学、ジェンダー論
略歴:大阪市立大学大学院生活科学研究科生活福祉学専攻(家族社会学)博士前期課程修了。学術修士。兵庫県家庭問題研究所研究員、華頂短期大学教員を経て、現在は京都華頂大学現代家政学科 教授を務める。世界各地域における子育て支援や、再生産労働(家事・育児・介護などのアンペイドワーク)のあり方について、またワーク・ライフ・バランスについて研究を行っている。
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