理容師に必要な知識や技術を指導しています。理容師の基本はミリ単位の「カット技術」と「シェービング技術」。刈り上げなど短髪では想像以上に正確さが求められ、シェービングは肌を傷つけない緻密さが必要です。ただ、習得してほしい技術は目立ったものだけではありません。たとえば、カットの際に髪の毛を霧吹き(スプレイヤー)で濡らすことがありますが、かけすぎれば不快感を与えてしまうでしょうし、力加減やカット時間(ペース)などもお客様の印象を左右します。ここで雑だなという気持ちを持たれてしまうと、カット技術のすばらしさも活きません。私は授業でも一つひとつの作業を大切に、お客様の立場になって考えようと指導しています。お客様への気遣いにつながる細かな技術にも、学生のうちから意識してほしいと思っています。
一度身につけた技術はどんな環境においても武器になること、そのために基礎が重要であることを伝えています
技術指導では妥協はしないという遠藤先生だが、意識しているのは学生一人ひとりに愛情をもって接し、個性やレベルに合わせた指導をすること。前向きになれず反抗的な態度を取った学生も過去にいたが、正面からぶつかり声をかけ続けてやる気を引き出したのだそう。「カットデビューの報告にきてくれた時は泣きましたね。今は店長をしていますよ」と教えてくれた。先生は目隠ししてカット披露することも。本物の理容師は感覚だけで仕上げられる、そこで最も大事なのは基礎技術だと実践して見せるという。興味深い授業作りも先生ならではだ。
遠藤先生も含め、ベイカレは授業の質問のほかプライベートなことも話せる先生方ばかり
理容師は技術を身につければ一生活躍でき、シェービング技術を持つ理容女子にはブライダルやエステ業界など、力を発揮する幅広い舞台があります。理容の新時代を担うみなさん、一緒に理容業界を盛り上げましょう!
中央理容専門学校を卒業後、横浜の理容店で修行。11年前に理容科教員生活をスタートし、理容科を新設した本校へ。理容師国家試験の技術審査を行う試験委員の経験を持つ。「実技試験の内容だけでなく審査基準や合否レベルなども熟知しているので、しっかりサポートします」
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