強い火力とスピードが素材の味を引き出す |
世界三大料理のひとつとして、長い歴史と伝統を持つ中国料理。何千年もの時を経て進化を遂げた調理法や調理器具にも、他国の料理にはない独特の個性が数多く見られます。中でも中国料理ならではの調理器具と言えば巨大な中華鍋。あの丸いラインは、かまどの火を効率良く伝えるために考えられたと言われています。ガスが普及する時代までは、強い火力を発するコークスが用いられていたほど、強い炎と中国料理は常に密接な関係であり続けたのです。 |
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“パラパラ”も“シャキシャキ”も強火のおかげ |
その強い炎と中華鍋の高い熱伝導率を活かし、素早く料理を仕上げるのも中国料理の特徴。高温によって油や食材を一気に過熱したり、素材の旨みや食感を引き出すことで、チャーハンのパラパラ感や野菜のシャキシャキ感をつくりあげています。また、中国料理には素材に直火を当てて調理する技法も多く、このため中国料理店の厨房は家庭での人気のIHクッキングヒーターではなく、一般的にガスコンロが多く使われています。 |
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ジェットストリームの火力を体感せよ! |
このように、それぞれの料理によって異なる技術が磨けるよう、東京山手では本格的な5つの実習室を設置。もちろん中国料理を学ぶ専用施設「中国料理実習室」も設けられており、実習室内には“ジェットストリーム”と呼ばれる最強火力を放出できるガス台まで完備されています。プロの厨房に勝るとも劣らない環境の中で、炎の扱い方から中華鍋の振り方まで、中国料理独自の技法を心と体で覚えられる1年間。現場と同等以上の学習環境が、即戦力となれる若き料理人を育てるのです。 |
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