GPSを使わずに現在地を知る方法とは? |
技術の発達により自分の位置が簡単に分かる様になりましたが、もしも最新の計器が故障したら?お客様や乗員の命を守るために頼れるのは自らの知識と積み上げてきた技術です。 例えば現在地を確認するために使われているGPS機能。故障した場合は、地球の自転・公転を理解し、太陽や星の高度を測ることにより現在地を確認しなければなりません。航海計器に頼らずに現在地を把握する天文航法は現代でも学ぶ必要があるのです。 また測定時に木板を繋いだ紐の結び目を数えたことから「ノット」と名付けられた船の速度単位。1ノットは1時間に緯度1分(1マイル=1852メートル)進む速度です。「海底2万マイル」という映画のタイトルも地球について学ぶことで、深さではなく約地球一周分という意味だと理解することができます。 |
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必要なのはコミュニケーション力と世界共通のSTCW条約に基づくスキル |
船員の資格要件として必要となるのが、国際基準として定められたSTCW条約に基づいた知識と技術。天文航法や地文航法はもちろん、航海計器、サバイバル技術、信号、消防・防火、救命など、条約で定められた知識を身に付け、訓練を行います。 長期間の航海中、船員として現場で活躍するためにはコミュニケーション力も大切です。スムーズな航海を行うためには、自ら考えて行動できる積極性や、芯を強く持った人間性が不可欠となります。 |
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大切な人命や商品を預かり届ける。大きなやりがいを感じる船員の仕事 |
日本の物流や観光を支える船舶。人の身体で例えれば血液の役割を担っています。船員は積載している貨物や乗客はもちろん、共に働く乗組員の安全をも預かる重責を担う職業ですが、大きな船を操縦できる面白さや、様々なやり甲斐を感じる仕事です。貨物を無事に港へ届けた時に掛けられる感謝の言葉や、旅客船では船内でくつろぐお客様の姿など、自身の仕事に誇りを持てる職業です。 |
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