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こんなふうに文化人類学を学んでいます

ナイジェリアの人たちにとってギャンブルは仕事の一つです。賭け事は運に身をまかせるイメージがありますが、ただ運にまかせるだけでは仕事としての達成感がありません。そこでナイジェリアの人々は、自分たちで何らかのアクションを起こそうと、さまざまな予想のやり方を考えて、それを宝くじに当てはめようと模索し続けます。そんなところから、人類がどんなことに「希望」や「幸福」を見いだすのか。そのヒントが見えてくる、そんな思いで研究を進めています。(立命館大学 大学院 先端総合学術研究科 博士課程2年)

※このコンテンツは2018年の取材に基づき構成しています

人類がどんなことに「希望」や「幸福」を見いだすのか、そのヒントを求めて研究

フィールドワークの楽しみに目覚めた荒木健哉さん

幸福に向かって主体的に行動するナイジェリア人の宝くじ論

今はアフリカ西部に位置するナイジェリアでフィールドワークをして、ギャンブルの研究をしています。最初は漠然とスポーツ文化、特にサッカー文化の調査もしたいと思っていましたが、選手たちに会う前に、現地で仲良くなった人がスポーツくじに朝昼晩ほぼ毎日熱中しているのを目の当たりにして興味が湧き、テーマを変更しました。とにかく現地に行ってみないとわからないので、文化人類学は現地で自分の関心やテーマを発見することが多い学問なんです。
ナイジェリアの宝くじは、当せん番号の組み合わせが日本の宝くじよりも多いので当てにくいものですが、それでも一部のナイジェリアの人たちは、宝くじでの当せん金を生活の糧の一つだと考えているんです。
アフリカの諸都市の生活は不安定で、人々は複数の職業をかけもちするのが一般的です。ある人は理髪師をしながら露店で果物を売ったり養鶏をしたりします。どれか一つが失敗してもほかに仕事があれば、明日からも生活できます。
これらの零細な商売はいつも安定した収入が得られるとは限らないという意味で、「ギャンブル」です。しかし見方を変えると、生活が不確実だからこそ生活の中にチャンスも転がっているはずだと彼らは考えます。だから、彼らは公営ギャンブルに賭けることは、現金獲得手段として可能性がある限り、普段の仕事と同じくらい信頼できる収入源の一つと考えます。
とはいえ、ただ幸運が訪れるのを待っているだけでは、当たったときの達成感がありません。幸運に自分からアクションをしかけて初めて「これは自分の幸運だ」と一仕事終えた満足感を得られるのだと、彼らは思っているのです。
そこで、自作の統計表を作ったり、ジンクスに頼ったり、予想のうまい人に聞いたりして、「これをすればきっと当たるはずだ」という「宝くじを当てる法則」を模索することに希望をみいだすのが、彼らの宝くじのやり方なのです。
こうした宝くじに対するナイジェリアの人たちの詳細な実践を考察していった先に、人は「希望」や「幸福」をどういう時に実感できるのか、といった人類学的なテーマが見えてきます。

取材協力:立命館大学 大学院 先端総合学術研究科 学生

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