心地よい空の旅をサポート!キャビンアテンダントの仕事とは
いつの時代も、女の子の「将来なりたい職業ランキング」で上位にランクインしてきたキャビンアテンダント(CA)のお仕事。
常に笑顔を絶やさず優雅でりりしく見える一方で、いろいろなことに気を配って空の安全をサポートする“体力勝負”な一面もあるのだ。
■機内での「サービス」と「保安」を担当するCA
CAの仕事の基本は、お客さま一人ひとりに対する機内でのサービス。航空会社によって多少の違いはあるが、ドリンクや機内食の提供をはじめ、機内販売をしたり、国際線では免税品の販売や税関申告用紙の配布なども行う。
乗客全員に気を配りながら狭い機内で無駄なく動き、忙しいときでも慌てるそぶりを見せず、きちんとしたマナーで接するCA。その姿は、まさに“サービスのプロ”と呼ぶにふさわしい。お客の要望に応えるだけでなく、顔色やしぐさを見て「お寒くありませんか?」「体調はいかがですか?」と自らアプローチする“気配りのセンス”も問われることになる。
もうひとつ、CAには空の旅の安全をサポートする「保安要員」としての顔もある。飛行機の離着陸時には、注意事項や非常時の説明をしつつ、客席の手荷物の位置やテーブルやリクライニングの位置が適切かどうか、シートベルトがきちんと締められているかをチェック。
また、急病人が出たときは緊急処置も行う。心肺停止を起こした人に心臓マッサージすることもCAの大切な仕事だ。万が一の事態、例えばハイジャックや緊急着陸せざるを得ないとき、乗客を安全に誘導するというミッションを持つこともある。
■英語力や体力が必須…それでも高い競争倍率を誇る花形職業
CAは、大手航空会社をはじめ中小の国内航空会社や外資系航空会社に所属している。近年は時給制の契約社員としてCAを雇用するトレンドがあったが、より優秀な人材を獲得するために平成26年度入社から契約社員採用を廃止し、正社員として採用する航空会社も出てきた。
採用数は航空会社や年ごとに異なり、多いときでは数百人単位で採用することもあるが、そこに1万人以上の応募者が集まることも…。こうなると、競争倍率が100倍を超える超人気職業といえるだろう。
また、航空会社によっては応募資格として「TOEIC(R)600点以上」「矯正視力(コンタクトレンズを使用して)1.0以上」などと細かく決められていることも。外資系航空会社では「160cm以上」などと身長制限を設けている企業もある。学歴は大卒、短大卒、CA養成課程のある専門学校卒など会社によって異なる。
実際の仕事は、極めてハードな面もある。みんなが知っているとおり、フライトは長時間にわたることも多い。さらにCAの場合、国内線では一日数回のフライトスケジュールが組まれていたり、国際線の場合は「時差ぼけ」の調整が大切になってくることもある。
白鳥は美しく優雅な姿だけれども、水面下では必死に足を動かしているという。CAも、まさにそんな仕事といえるかもしれない。
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