漢検、数検、世界遺産検定etc. 入試で評価される意外な検定

最近は「鉄道テーマ検定」「映画検定」「天文宇宙検定」「新選組検定」などマニアにはたまらないユニークな検定が続々登場。

 

「おもしろそう!」と興味をもっている高校生も多いのではないだろうか。

 

ところで、誰でも自由に受けられるこうした検定試験の中には、大学入試に活用できるものがあるのを知っているだろうか?

 

推薦・AO入試では、自己アピールの材料として提出できるものはさまざまあるが、検定試験の成績もその一つ。なかには大学側が検定名を指定して評価の対象とすると認めているケースもある。では、どんな検定が大学入試に使えるのだろうか。まず、定番中の定番なのが「英検(実用英語技能検定)」「TOEIC(R)」。また、商業高校などではお馴染みの「日商簿記検定」「全経簿記」も評価する大学は多い。

 

続いて、得意教科・分野だったらぜひ受けてみたくなる類の検定を紹介しよう。知名度上位なのは「漢検(日本漢字能力検定)」。協会の調べによると、人物評価、能力評価の対象としている大学・短大は464校。一般入試で使用するケースもあるのだとか。数学好きならチャレンジしたい「数検(数学検定)」も、書類審査で加点材料になっていたり、なかには出願要件の一部にしている大学があるほど。また、「地理能力検定」「歴史能力検定」も、多くの大学で評価の対象とされている。

 

教養系の検定にはまだまだ大学入試に使えるものがたくさんある。日本語のボキャブラリーなどを図る「語彙・読解力検定」、漢字・文法・敬語など日本語の運用能力を測る「日本語検定」、ニュースを読み解く力を測る「ニュース時事能力検定」などは、いずれも評価の対象としている大学あり。え、それも?というところだと「世界遺産検定」。趣味系の検定と思う人もいるかもしれないが、世界の地理や歴史、文化に関する幅広い知識を証明する検定なので、推薦・AOのアピール材料として認めている大学は多いのだ。

 

そのほかでは、「中国語検定」など語学系の検定も要注目だ。なお、ここで挙げた検定がどの大学でどの程度評価されるかはまちまちなので、気になる検定があったら主催団体のホームページなどでチェックしてみよう。