入学願書の書き方は?封筒の書き方から願書の提出方法も

大学・短大・専門学校を受験するときには必ず書かなくてはならない願書。

書き始めてみると、「間違えたときはどうすればいいの?」「証明写真はいつ撮ればいいの?」など気になりはじめ、どんどん不安になってしまうという人も多いのでは。

そんなキミに、正しい願書の書き方から送り方、よくある質問を紹介しよう!

入学願書とは?


願書の基本的な書き方・送り方!よくある質問

※願書とは「大学・専門学校の入試試験を受けるための申請書」のこと



願書とは「大学・短大・専門学校の入試試験を受けるための申請書」のこと。

多くの学校が紙の願書を提出するようになっているが、インターネットでの出願ができる学校も増えてきている。

この申請書を提出しなければ、入試を受ける資格がもらえないのでとても大事なもの。 資料・パンフ・願書を取りよせる

願書はどこでもらえる?


願書を手に入れるには「進学サイトから請求する」もしくは「志望校のホームページから請求、または直接窓口に行き入手する」のが確実で手っ取り早い。

他にも入試説明会でもらえたり、書店で取り扱いがある場合もあったりする。

「進学サイトからの請求」なら本命校・併願校の複数校を一気に請求できるのでおすすめ。 資料・パンフ・願書を取りよせる

願書を書く前の注意点

ここで、必ずおさえておきたい3つのポイントを紹介!

出願スケジュールをチェックして、必要な書類を取り寄せよう。

学校によっては、調査書が必要だったり、同封する書類に志望理由を書く欄があることも。準備は入念に行おう。

記載ミスは絶対にしないよう、慎重に記入しよう。

内容に不備があると、受け付けてくれない場合もあるから、募集要項をじっくり読んでから取りかかろう。

提出期限をしっかり確認して、余裕をもって出願しよう。

学校によって、締切が“消印有効”や“必着”など指定があるため、事前に調べておこう。
学校に手で持ち込めば、1、2日遅れても大丈夫という甘い考えは通用しない。

※ちなみに、「消印」は郵便局が郵便物を引き受けた日のこと。ポストに入れた日ではないので注意が必要。「必着」は、学校側に書類が届いた日という意味だ

この3つは確実にチェックしておこう!

いつまでに願書は取り寄せる?

私立大学は10月頃から、国公立大学は12月中旬頃から願書の取り寄せが可能になることが多い。

出願の時期・期限は私立大学が12月下旬くらいから、国公立大学は1月下旬~2月上旬となることがほとんど。

ただし、締切のタイミングは学校によって異なるので要注意。

申し込んでから届くまでに数日かかるので、年内に取り寄せておくと安心。

また、受けるかわからないという学校も念のため取り寄せてくといい。

共通テストの後に改めて願書を取り寄せる人も増え、学校によっては在庫切れということもあるので気を付けよう。

願書の書き方


願書の基本的な書き方・送り方!よくある質問

※願書などの大切な書類は鉛筆でまずは下書き!



願書を取り寄せたら、実際に書いてみよう!

願書が送られてきた際に同封されている募集要項に、記入の仕方が書かれていることがあるので、まずはじっくり読み込もう!

間違えたらどうしようと心配な人は、鉛筆で薄く下書きしてからボールペンで書くようにしよう。
【願書のサンプル例】

※丁寧に書くことを心がけよう

文字は黒いボールペンで書く

黒いボールペンで書くこと(こすると文字が消えるフリクションペンなどは×)。

証明写真は清潔感を意識して撮影する

清潔感のある服装・髪型を意識しよう!
襟付きの白シャツを着用し、ボタンはしっかり上まで留めるなど、身なりに気を付けよう!
入学後、学生証などに使用されることもある。

写真屋さんやスピード証明写真で撮影したものを使用し、3カ月以内に撮影したものであることが原則。
一般的な証明写真のサイズは縦4.0cm×横3.0cmとなっているが、学校指定のサイズが合わないという場合は、定規とカッターを使用して指定のサイズに切ってから貼ろう!

住所は省略しないで書く

住所は省略せずに書こう!必ず都道府県から記入しよう。市や区を省いて書かないのはダメ!

学歴は正式に書く

学歴欄で、“○○高校”はNG!正式文書なのでとにかく省略はしてはいけない。自分で書く場合は、“高等学校”と記載しよう。

文字を間違えてしまった場合は二重線をひく

修正液を使用するのはNG!修正箇所を二重線で消すのが一般的だが、間違えた場合の対応を募集要項に書いてくれている学校もあるので事前に確認しておこう。

どんなことでも省略はNG

どんなに同じでも【〃】【同上】と書くのはNG!中学校や小学校を記載する場合、同じ名前であっても省略せずにきっちり書くように心がけよう。

印鑑は朱肉をつけて押すタイプの印鑑を使用する

簡易的なシャチハタの印鑑はNG!朱肉をつけて押すタイプの印鑑を使用しよう!

記入を終えたら最終チェックする

抜け漏れや不備はないか、一度誰かに確認してもらおう。書類に集中して書いていると、思わぬところで記入漏れやケアレスミスをしがちだ。できれば、保護者や先生などに最終チェックをしてもらおう。

クリップなどは使用しない!

書類が多いからといって、クリアファイルやクリップでまとめたい気持ちはわかるが、それはNG。受験担当の窓口の人はたくさんの受験生から書類が送られてくるので窓口の人の手間は増やさないように!

願書の封筒の書き方は?

「行き」を消して「御中」と書く

封筒の宛先は「○○大学行き 」のままではなく、「行き」の部分を二重線で消して、隣に「御中」と書くようにしよう。

「御中」は、学校名の後につけよう。気を付けるポイントとしては、「様」と「御中」は併用しないように。

その他、受験票・合否の返信用の封筒を同封することも多いので、忘れずに入れよう!

その際、自分宛ての封筒には【様】を消して【宛て】としておこう。

「願書在中」と赤字で書いて目立たせる   

募集要項に指示がある場合は封筒に「願書在中」「入学願書在中」などを記入し枠で囲んでおこう。

特に記載がなければ、書く必要はないが書類を目立たせるため、重要な書類を送る時によく使われるので書いておくと安心。

封をして「〆」を書く  

募集要項を再度確認し、内容にミスがないことを確実に確認したらしっかり封をしよう。

セロハンテープで貼ると、もし開封されても判別がつかないため、必ずのり付けすること。  

誰にも開封されていないという証明になるので、「〆」を書いておこう。

願書の送り方


大学入試直前!願書の書き方レッスン~取り寄せから写真撮影、提出方法まで~

※今年は新型コロナウイルスの影響で郵便局の営業時間が違うことも!



書類の準備ができたら、郵便で願書を送ろう。

必ず「簡易書留」で送る

送るときは、必ず普通郵便ではなく、「簡易書留」か「速達・簡易書留」で送ろう。「書留」は、郵便物の引き受けから配達までを記録しているため、配達状況の問い合わせができる。


郵便局の営業時間は、基本17時まで、最寄りの郵便局の窓口が閉まってしまったという場合でも、大きな郵便局によっては長時間営業しているところがある。
【封筒サンプル】
願書の基本的な書き方・送り方!よくある質問

<基本的には大学指定の封筒を使用しよう!>

最寄りの郵便窓口・ゆうゆう窓口の営業時間は日本郵便のHPでしっかり確認しておこう!

調査書とは

願書の書類一式を送る際、調査書が必要な場合もあるので事前に確認・準備しよう!

調査書とは、一般的に言われる“内申書”のこと。

キミのこれまでの高校生活を数値化したもので、主に「単位確認」と「欠席確認」の意味がある。共に規定数を満たしていない場合は高校を卒業できないため、受験資格が得ることができない。

「調査書って合否に関係するの?」という質問をたびたび耳にするが、たとえば一般入試での試験の点数がボーダーラインぎりぎりで、そのラインに複数人の受験者がいる場合は、内申点によって合否を分ける学校もある。

その場合は募集要項に「調査書の内容をもとに合否判定する場合あり」等の記述があるので、心配な人は募集要項を確認してみよう。記載がない場合は特に気にする必要はない。

また、調査書は受験する学校1校に対して、1通提出する必要がある。

つまり、5校受ける人は5通必要ということ。

高校によっては発行までに時間がかかる場合もあるので、早めに担任の先生に相談し、準備を進めよう。

資料・パンフ・願書を取りよせる

よくある質問

よくある質問をまとめた。

すべてにきっちり目を通して、抜けている点がないか、確認しよう。

願書の基本的な書き方・送り方!よくある質問

※願書は必ず自分で書くように心がけよう

なんだか難しいし、字が汚いから保護者に書いてもらってもOK?

A. これば絶対NG!

何枚も願書を見ている学校側は保護者が書くとすぐにわかるもの。

自分の進路のことだから、自分の手で記入しよう。

学校によっては「本人が自筆で記載すること」との注意書きをしているところも!

願書の日付欄には”記入日”を書く?それとも”提出日”?

A. 決まりはないが、”記入日”を書くようにしよう。そのため、あまり時間を空けずに提出するよう心がけよう。

願書は郵送ではなく学校に直接持参してもOK?

A.NO! 郵送で送ろう。

提出先が家から近いや締め切りぎりぎりになってしまった場合、直接持参したほうが早いし確実なのでは?と思うかもしれない。

しかし、校舎や事務所とは別の受け取り場所が指定されている場合や、郵便局などにある郵便受け(私書箱)が指定されているなど、そもそも送付先がキャンパスとは限らない場合もある。

持参は基本的にはNGなところがほとんどだと思っておいたほうがいいだろう。

余裕をもって郵便で送るように心がけよう。

願書にある「必着」と「当日消印有効」の違いって?

A. 「締切日」の確認とともに注意したいのが、「必着」なのか、または「当日消印有効」なのか、ということ。

「必着」の場合は、その期日までに送り先に郵便物が届いていなければいけない。

一方、「当日消印有効」は、配達受付の「消印」が期日内に押されていればOKというもの。

期日までに送り先に郵便物が届いていなくても大丈夫。

よくある失敗は、「必着」を「当日消印有効」と勘違いしてしまうケース。

送り先がどちらを指定しているのか、前もってしっかりと確認しよう。

入学書類や願書の送付は大丈夫!? 大切な書類を送る前にチェックしたい郵便知識

封筒が同封されていない場合、白い封筒と茶色い封筒どちらを使えばよい?

A. 白い封筒を使おう。

絶対ということはないが、茶色い封筒は事務的なことがらに使用する場合が多く、履歴書などの正式な書類では白い封筒を使うことがマナーと言われている。

これで、レッスンは終了!

少しでも心配事がなく、万全に受験できるよう、今から、しっかり確認しておこう!


下記のページなら、ネットから学校の願書を取り寄せることができる!

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文/編集部(2023年9月一部変更)構成/編集部
※この記事は2023年9月時点の内容になります。

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