大学4年間で学んだ福祉の基本は仕事の原点です
相談員は利用者様やご家族のお話を聞いて、入所についての相談や、入所前後のさまざまな調整を行います。また、医師や看護師、介護士、栄養士などと相談しながら連携を図っていくことも大切です。たくさんの職種の方と関わることができるのは、この仕事の魅力の一つです。特別養護老人ホームは利用者様が最期の時まで過ごす生活の場。人生の大切な時間を共有させてもらえることをとてもうれしく思います。利用者様が安心・安楽に過ごすことができ、ご家族の方のお悩みや負担を少しでも和らげていただけるように努めています。「ここに来てよかった」というお声をいただいたり、心からの笑顔が見られたりすると、ほっとしますね。
毎日充実していて4年間はあっという間でした。社会福祉専攻は少人数制で、知識や経験が豊富な先生方から一人ひとり丁寧に指導していただきました。何より、「どうやって一人ひとりを尊重するか」という福祉の基本を4年かけてしっかり学べたので、忙しい現場の中でも、原点に立ち返ることができています。先生方は講義はもちろんですが、卒業研究や試験対策、プライベートのことまで何でも相談でき、とても心強い存在でした。介護福祉士と社会福祉士の資格取得を目指して、とてもよい環境で勉強できたと思います。また、在学中は楽しいことも辛いことも何でも共有できる友達ができました。今でも先生や友達とのつながりが私の支えになっています。
デスクワークも大切な仕事の一つ
相談員としてはまだまだ経験が浅く未熟な身ですが、さらに経験や知識を身に付けて自分の考えや意見を持った一人前の相談員になることが一番の目標です。そして利用者様やご家族の思いをくみとりながら、最期の時までご意向を尊重し、尊厳のある生活が送れるよう、真摯に一人ひとりの人生に関わっていきたいと思います。また、後輩の育成に携われるような人材になることも目標です。大学の先生や職場の先輩方から自分が育ててもらったように、その人のいい所を見て伸ばしていけるよう、一緒に考え導いていける存在になりたいです。
安心していただけるよう、丁寧に相談に応じます
社会福祉法人共生福祉会・特別養護老人ホーム光の森の丘勤務/家政学部・人間生活学科・福祉コース 卒(※現 生活科学科・社会福祉専攻)/2013年3月卒/おじいちゃん子、おばあちゃん子だった大堀さん。中学から介護福祉士を目指し、郡山女子大学に入学。大学では社会福祉士という資格を知り、実習先で活躍する姿を見て、相談員に惹かれました。在学中は取得できなかったものの、卒業1年目で仕事をしながら「社会福祉士」の資格を取得。介護福祉士として丸3年の経験を積み、現在は希望だった相談員の仕事に。「心惹かれる仕事を見つけたらどんどん挑戦してほしい。好きな仕事だから続けられるし、やりがいにつながります」と話してくれました。
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社会福祉専攻では、人々が抱える諸問題を認識・発見し、個人や地域、社会に働きかける実践力を修得します。多様な課題を解決できる力を身につけるため、講義・演習・実習という方法で学びを深めます。 社会福祉士・介護福祉士を目指す学生は、社会福祉・介護に関する専門知識と技術を学修し、さらに、社会学・心理学・医学など隣接科学の学びを通じ、「支援する力」、「分析する力」、「調整する力」など、幅広い力を培います。 2021年度からは特別支援学校教諭の免許取得も可能となりました。本学では、家庭科の教員免許状が基礎免許となっています。特別支援学校教諭を目指す学生にとって、福祉の基礎を修得できる点が強みです。