大学卒業後、新任で小学2年生の担任に。その後小学4年生、小学1年生を受け持ちました。小学校の1年生は、学校生活のはじまりです。学びの土台となる期間なので責任は重いのですが、どんどんできることが増えていくのを、日々間近で見ているととても嬉しくなります。小学校の高学年は思春期へと向かう過程で、気持ちや考えの変化も大きく見られます。2年生で教えた子どもが高学年になり、校内で活躍している姿を見て、驚かされることもあります。私はそんな子どもたちが、毎日学校に行くのが楽しい、1年を振り返って楽しかったな、と思ってもらえる心地よい環境づくりに努めています。
父が小学校の先生をしていました。毎日楽しそうに学校に行って帰ってくる姿を見て、先生という仕事に憧れを抱きました。大学では、英語が好きで中学校の英語の教員免許も取得。留学も経験しました。教育実習は小学校、中学校の両方に行きましたが、自分はやはり小学校で、大きく成長していく子どもに関わっていきたいと思い、小学校教諭の道を選びました。
先生をめざしている高校生のみなさんに伝えたいのは、大学時代にさまざまな経験を積んでおくこと。部活、サークル、留学、バイト、ボランティアなど、いろんな人といろんな経験をすることで、人には多様な考え方があるんだということを学びます。また周囲の人と協働することの大切さも体得できます。自分もアンサンブルサークルに入り、留学やバイトも経験し多くの人とふれあってきました。その経験が今とても役立っています。学校での「教え方」に正解はないので、悩むことも少なくありません。そんなとき、今までの経験が判断材料になり、また、周囲の力を借りながら、自分のやり方にあった答えを導き出すということにもつながっています。
三重県四日市市立富田小学校/教育学部 教育学科 学校教育コース/2015年卒業
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