高校時代の親友の影響を受け、薬学の道を選んだ伊藤さん。チーム医療の一員として、「薬剤を的確に調剤するのはもちろんですが、薬剤師だからできる仕事を追求していきたい」と語る伊藤さんを取材しました。
副部長を務めたコーラス部の仲間と。毎日充実していました
コーラス部は定期演奏会に文化祭、地域イベントなど活発に活動
先生のオリジナル教材や国家試験の要点を押さえた授業、特別講師による対策授業などそれぞれの角度から薬学を学びました。私は高校時代に生物を選択していなかったので、研究室の先生がマンツーマンで指導してくださった時間と教えは宝物です。また友達との会話で「あの薬はどう思う?」と率直な印象から副作用、薬物動態などについて意見を交わしたことも。様々な視点で会話をした日々が、今の広がりある業務へと繋がっています。
教育入院をされる患者様への講義。わかりやすい説明を心がけます
チームのメンバーと積極的にコミュニケーションをはかります
入職1年目から糖尿病の教育入院を担当。決められた業務はあるものの、チーム医療の中で「自分にしかできない仕事」を追求したいと奮闘しました。チーム内で新薬の情報提供や薬が身体にもたらす効果の説明など積極的に行動した結果、3年目には主治医から薬の相談をしてもらえるまでに。教育入院をする患者様向けの講義も教材を見直し、質問を受けるスタイルに変更。講義で使う図表は、学生時代の授業のものを参考にしました。
認知症などニーズが高まる分野は、先輩にアドバイスをもらいます
薬剤師は患者様はもちろん、身近な人の安全も支えられる仕事
現在は糖尿病の業務と並行して、認知症と終末期の緩和ケアも担当しています。糖尿病の業務で培った「患者様に寄り添った医療の提供」を目指していますが、力不足を感じることも。看護師や薬剤師の先輩方に相談し対応力を磨いています。また、認知症に関しては看護師との共同研究で、学会発表に参加するなど新たな挑戦も。薬剤師は適切に薬剤管理を行うだけでなく、前向きに医療に貢献すべきだと改めて感じています。
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