日々の心がけとして、子どもたちや親御さんとのコミュニケーションを取るようにしています。朝登園した際、親御さんに子どもたちの様子を伺い、調子がどうかなど具体的に話すようにしたり、お迎えの際も特に印象に残ったエピソードや気になった点など細かいところまで直接親御さんに伝えます。そうすることで保護者との信頼関係が深まるだけでなく、自分自身も子どもたちのことをよく理解できるようになるんです。保育士の仕事は毎日とても忙しいですが、保護者からも嬉しいお言葉を頂いたり子どもたちの笑顔がやりがいになります。「家でよく先生の名前を呼んでいる」というエピソードは疲れが吹き飛ぶぐらい保育者としての喜びがあります。
大学の授業や実習では、現在のわたしの保育生活で欠かせない知識や知性などあらゆるものを学びました。特に印象に残っているのは保育の引き出しを増やすため、手遊びや活動内容を学んだことです。学生同士で何度も練習し、お互い評価し合いました。当時同級生は100人以上いたのですが、授業数が多かったこともあり、全員の顔と名前が一致するほど仲が良くなれました。実習が終わった後もみんなで話し合い、励ましあったり、お互い保育士になる夢に対する気持ちを高め合ったりしていました。今でも仕事で悩んだり困ったときには相談できる大切な仲間です。
保育士は、子どもの成長を支えるとともに、その大切な時期を預かる仕事でもあります。とにかく安全第一で楽しく、子どもの年齢に沿いながらたくさんのことに挑戦させてあげられるように日々の環境を整えることが大切です。また保育の資格取得に関しては、授業が次々とあり忙しいですが、向上心と目標を持って勉強に励むことが大切です。そして大学4年間という日々の中で、自分がやりたいことを探す時間もたくさんあります。社会人になったら大学の時に学んでおけば、やっておけば良かったと悔いを残さないように、自分の好きを見つけて、様々なことに挑戦してください。そこで得た経験や培った力は、将来絶対に役に立つと思います。
Willowbrae Academy(カナダ)/人間科学部 保育子ども学科/2016年卒/中学生の頃から子どもが好きで、幼稚園の先生に憧れていたという田上さん。現在はカナダにある保育園で子ども一人ひとりの健康や安全に気をつけながら、日々業務にあたっている。就職先として海外の保育園を選んだのは、上下関係がなく気軽に相談でき、保育士として成長できる環境に身を置きたかったため。保育園では、現場で身につけた正確性と迅速な対応力を活かしながらクラス担任として子どもたちをリードしている。「大学では子どもたちに怪我がないように気を付けながら、歩幅を合わせて活動を繋げていく力を培えました」と語ってくれた。
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