変幻自在のムービングライトで光の饗宴をつくり出す
コンサートの現場で、ライトの動きや色などを自由に制御できる“ムービングライト”を扱う仕事です。チーフである照明プランナーの指示のもと、機材のセレクトから動きのプログラム、本番では音楽に合わせたオペレートまでを手がけています。かつて一般の仕事をしていた者として思うのは、ここまでの緊張感を味わえる仕事はちょっとないということ。本番の緊張を乗り越えて、いいコンサートができたときの喜びはとても大きいですよ。
僕はしばらく会社勤めをしていて、もともとインテリアが趣味だったんです。室内照明を考えたりするなかで、“明かりだけで部屋の印象を変えてしまう”照明に面白さを感じたのが最初ですね。
在学中は、現場に行くことが大事だと思って、5社くらいの照明会社でアルバイトをしていました。振り返ると、学校で積極的だった人ほど、今、照明で大事な役割をまかされる人材になっています。学生時代は失敗なんて何回してもいいから、自ら進んで行動してほしいですね。仕事をする上で大事にしているのは、照明プランナーのイメージに沿ったうえで「こういう動きもできますよ」と、さらに一工夫を提案すること。そのためには、いろいろなコンサートや音楽番組などを見て引き出しを増やしておくことも大事です。
PRG(株) 勤務/照明クリエイティブ科/2015年3月卒/アニメミュージックイベント『ANIMAX MUSIX 2021 ONLINE』をはじめ、数多くのライブやイベントを手掛ける萱津さん。「鬼頭明里1st LIVE TOUR『Colorful Closet』」では、照明プランナーとオペレーターを兼任する。「ツアータイトルの通り“ カラフル”な色使いとともに、鬼頭さんご本人が際立つ照明をめざしました」。
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