在学中にカフェ「KITCHEN わか」をオープンさせ、店長としてお店を運営しています。メニューの考案から、調理、接客、店舗ディスプレイ、アルバイトの採用など幅広く業務を担当しています。一番のやりがいは、自分が作った料理を食べたお客さまから「おいしい」という声をいただけること。直接お客さまから声をかけてもらえたり、口コミなどの投稿を目にしたりすると、料理人としてやりがいを感じます。また、年配の方や家族連れなど常連のお客さまも増え、少しずつお店のファンの輪が広がってきていると実感しています。アルバイトを募集したときには、以前来店してくれた方がお店の雰囲気を気に入って応募してくれたことも嬉しかったです。
もともと食べることが好きで、中学生のときの職場体験でカフェへ行ってから、さらに食の分野に興味を持ちました。高校生のときには、部活帰りに友だちとカフェへ寄ることが毎日の楽しみだったため、人が集まって心地よく食事を楽しめる空間を作りたいと自然と考えるように。高校3年生の秋まで専門学校に進学する予定でしたが、食を調理の視点だけでなく、ビジネスの視点でも学びたいと思い、4年制の大学へ進学することを決意。栄養学や食品について学べ、店舗運営やマーケティングなどの経営手法についても学べる環境があること、そしてなにより座学と実習で広く学びを深められることが名古屋文理大学を選ぶ決め手になりました。
フードビジネスについて幅広く学びました。ラテアートの基本的な入れ方を習得する「カフェ実習」は大学選びの理由にもなっています。ミルクを注ぐときの高さや角度の違いで味が変わってしまうことにラテアートの奥深さを感じました。今後メニューの一つとして提供したいと思っています。その他に印象に残っている授業はゼミナールで、経営戦略について研究しました。実際に居抜き物件を想定して、メニュー開発を実施。原価を計算し、いくらで提供できるかシミュレーションした経験は、今の仕事に活かされています。作りたいものを全てメニューに反映できるとは限らず、作る手間や利益など考慮したメニュー開発が大事だと勉強になりました。
KITCHEN わか/健康生活学部 フードビジネス学科 卒/2023年卒/将来「自分のお店を持つこと」を見据えてカフェでアルバイトを経験。アルバイト先のオーナーからの後押しもあり、大学4年生の秋にカフェ「KITCHEN わか」をオープンさせた。フードビジネス学科で学んだ食品の知識をはじめ、店舗運営のノウハウなどをお店作りに活かしている。授業で学んだ「食品表示」のほか、「デザイン」の知識を活かしポスターデザインも手がける。「おいしさをイメージしやすいよう、シズル感を表現しています」と話す。開店から1年経った現在、平日に30組、休日は80組を超える来店数だという。「大学の先生やオーナーに恩返しできるよう、今後も頑張りたいです」。