学生時代、担当どうぶつ制度やイベント、そして多彩な実習を通して動物飼育の知識や接客スキルを身につけ、現在は鹿児島市平川動物公園でレッサーパンダとツルの飼育を担当している日高さんにお話を伺いました。
学生時代は、動物についてより実践的に学ぶことができる「担当どうぶつ制度」でリスザルを担当しました。動物の飼育・管理や展示の手法だけでなく、動物を観察し記録をするという習慣を身につけたことは今の仕事に大いに役立っています。毎日の体重測定の結果やえさの量などを継続して記録することで、動物たちの体調の変化に気付くことができるからです。当時習得した動物飼育員としての基礎を今、様々な場面で活用する毎日です。
レッサーパンダはなんと木の上でお昼寝!お客様も驚かれます
可愛いだけでなく、木登りが得意でカッコイイ一面も伝えたい
幼い頃から平川動物公園によく来ていて、動物や動物飼育員の仕事に興味を持つようになりました。ずっと動物飼育員を目指していたので、動物園自主運営のイベントは大きな経験となりました。副園長を任され、イベントの企画や準備、告知など動物園に必要な業務全般に携わりました。当日は飼育していたリスザルを連れ、ガイドツアーを実施。色々な方に喜んでもらえ、素晴らしい経験になりました。
2頭を引き合わせて繁殖を促します。仲が深まってきて嬉しいです
「応援してるよ!」という温かいメッセージにやりがいを感じます
学校で使用した教材は今でも参考にしており、学んだこと全てが役に立っています。飼育員になることがゴールではないので、常にアンテナを張って色々な情報を得たり、勉強を続けて新しいことに挑戦しています。台北の動物園にも遊びに行き、現地の飼育員と情報交換。今後は展示やイベントにもさらに力を入れたいです。動物を好きになってもらって、どのお客さんにも「もう一回来たい!」と思ってもらえる動物園づくりをしたいです。
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