主に回復期病棟に入院されている患者様と関わり、モーニングケアや生活リズムの再構築を通じて日常的な暮らしを取り戻せるよう支援しています。ベッドから起き上がることで精いっぱいだった患者様が元気になり、自発的にしたいことに笑顔で取り組んでおられる姿を見ると、本当にやりがいを感じます。リハビリの際には挨拶から面接、観察までを大切にし、患者様がどのような思いで物事に取り組んでおられるのか、「その人らしさ」とは何だろうかなど、患者様の生活の背景や人生なども含め物事を捉える思考を心がけています。患者様の個性に寄り添い、作業療法士として信頼される存在に成長していきたいです。
園芸療法士などの複数の資格を取得できるカリキュラムに惹かれ、大阪河崎リハビリテーション大学を選びました。実践的な学びが多く、臨床実習では患者様とのコミュニケーションに重点をおいて取り組みました。初対面の患者様との会話には戸惑いや緊張がありましたが、まず相手に興味を持つことが重要であると学び、その意識を持つことでコミュニケーションに対する抵抗が減りました。実習で関わった患者様やセラピストからの学びが、現在の臨床現場でも活かされています。また、実際に働きはじめると、教科書に書かれていた基礎知識が重要であることに改めて気づかされます。大学の授業でしっかりと基礎を定着できたことも良かったです。
作業療法士には思いやりとチャレンジ精神が必要だと思っています。それは臨床の現場だけでなく、学びの場面でも同じ。同級生を思いやり、一緒に頑張れるような関係性をつくり、分からないことがあればお互いに助け合いながら取り組む。そんな経験が自然と作業療法士に必要な力を養ってくれるのではないかと思います。誰かが困っていたらみんなで支え合ったり、国家試験に向けて毎日朝から夜まで勉強に励んだり、就職活動に向けてお互いに面接練習をしたり…。同級生と共に過ごした日々が私を大きく成長させてくれました。家族や友人、先生、これから出会う人々との関係を大切に、お互いに支え合う精神をぜひ養ってください。
社会医療法人 栄公会 佐野記念病院勤務/リハビリテーション学部 リハビリテーション学科 作業療法学専攻/2023年3月卒/高校の部活動の顧問や母親の友人である看護師に「作業療法士に向いている」と勧められたことから興味が湧き、志すようになった。現在の病院では地域に密着した支援活動もあり、やりがいを感じている。「働くスタッフの皆さんにとても活気があり、パワーをもらえます」と話す。