幼稚園教諭になって3年目です。1年目は3~4歳児、2年目は持ち上がりで年長の5歳児を受け持ちました。今は年少クラスの担任をしています。3年かけてようやくすべての年齢層の子どもを見ることができましたが、子どもたちの様子や成長の度合は年齢によって大きく異なるため、とても勉強になります。この仕事をしていて、一番嬉しく思うのは、やはり子どもの成長を実感できた瞬間です。たとえば4月は泣いてばかりでお母さんから離れることができなかったのに、夏休みの夏期保育には、泣かずに元気に通ってこれるようになったり…。そんな子どもたちの成長を目の当たりにすると、自分も日々頑張ってきてよかった、と思います。
学生時代は、保育に関することはもちろん、人との繋がりや連携を取ることの大切さを学びました。本校はクラス制を導入しているので、皆で意見を出し合いながらクラス運営をしていくのですが、ときには意見がぶつかったり、クラスのまとまりがなくなってしまうこともありました。私は三幸フェスティバルのクラス委員を務めていたため、行事前にクラスをうまくまとめられないときは自分の力不足に悩んだりしたものです。でも、そうした経験があったからこそコミュニケーションの大切さや、人との接し方を学ぶことができました。お世話になった担任の先生の力も大きかったですね。今でも当時のクラスメイトとは、1年に2回は集まっています。
保育の仕事を目指す方は、共通して「子どもが好き」という気持ちを持っていると思います。しかし、実際にプロとして現場に出てみると、楽しいことばかりではありません。子どもが好きなだけではやっていけないし、とは言っても子どもが心底好きじゃないとやっていけない仕事でもあります。経験を重ねるうちにわかってきたことは、子どもは、自分の鏡だということです。相手が楽しいと自分も楽しいし、自分がイライラすると子どもにも伝わって、子どもも落ち着きがなくなります。反対に、自分が穏やかな気持ちで接すると、子どもも落ち着いて話を聞いてくれます。日々葛藤はありますが、ともに成長できることがこの仕事のやりがいですね。
幼稚園勤務/こども総合学科 こども心理コース/2015年3月卒/子どもと遊ぶことが好きで、小学校時代から幼稚園の先生になりたいと思っていた本間さん。横浜こども専門学校を選んだのは、オープンキャンパスに参加した際、生徒と先生との距離の近さを感じたからなんだそう。「先生にも先輩にも相談しやすい環境だという印象を持ちましたが、まさにイメージ通りの学校でした」。将来の目標は、母校に先生として戻ってくること。また、新しく幼稚園を開設したいとの夢もあるという。「そのためには幼稚園教諭第1種の免許が必要。専門学校卒業時に取得したのは2種なので、1種にも挑戦したいと思っています」。