フランス料理のお店に就職して、3年目になります。最初の1か月はアミューズからアントレ、デセールの助手に入り、それぞれの食材についてとにかく覚えました。2か月目からは前菜ポジションを任され、盛り付け食材の管理を担当。その後、店舗を変わり、工房でのパン焼きも経験しました。仕事の醍醐味は、お客様をお待たせしないスピードで、なおかつ温かいものは温かく提供できたときに感じます。満席のお客様の料理を自分一人で仕込みをしたときは達成感を味わえました。
母親の手伝いから自分の調理人生がスタートしました。特に、思い入れのあるのがオムライス。当時まだ幼かった僕は、たくさんのオムライスの作り方をマスターし、自分は調理の世界で何かを成し遂げられるのではないかと感じたのです。進学先を選ぶときは、厨房という戦場に出たときにどれだけ早く技術を盗めるのかは基礎が大事だと思っていたので、基礎を中心に教えてもらえる名古屋辻学園調理専門学校を選びました。オープンキャンパスで、先生方の教え方や生徒に対する考えが伝わってきたのが決め手になりました。
学生時代の経験では、「テック」での活動が現在とても役立っています。調理の世界では絶対にやらなければならない後輩の指導を、このテックの活動を通じて自分の力になるよう努力しました。また、相手の心を読んで会話をする努力をしたことで、コミュニケーション能力が磨かれたと思います。また、先生方にもとてもお世話になりました。就職活動の際は、面接の練習で僕の良い所と悪い所を毎回言ってもらい、それをノートに書き出していきました。足りない部分を一つ一つ意識して面接に臨んだことで、調理師という夢を叶えることができました。
株式会社セーキ 勤務/上級調理師科/2019年卒/名古屋辻学園調理専門学校で学び、小学生のころから抱き続けてきた「調理師になりたい」という夢を叶えた新美さん。現在は、「自分の作った料理でお客様を笑顔にしたい」という新たな夢に向かって、努力の日々を送っています。「大切なのは夢を持つこと、そして諦めずに頑張ることだと思います」と話してくれました。