私はこれまで大小さまざまな建築物や、大きなイベントにまつわる開発などに関わってきました。しかし近年、地域の空き家のような「小さなもの」に関わる機会が増えるに伴い、何かを始める際、そこに暮らす人々の声や、今ある資源を大切にすることの必要性を痛感するようになりました。2025年4月開設予定の「社会学部 現代社会学科」は、こうした現代の課題を発見し、様々な方向性からアイディアや解決策を見出していく学科です。
現在各地で行われている再開発事業も課題のひとつ。経済利益を優先した従来のやり方より、今後は「そのまちの『歴史』」や「人々の生活」を大切にした地域のあり方を考えていくことが必要になります。これからのモノ、まちづくりを行っていくのは、まさにあなたたちの世代なんです!
「現代社会学科」では、亜細亜大学が推進するフィールドワークを大切した授業を展開します。「社会学というと堅苦しい学問とのイメージを抱くかもしれませんが、社会学の中心にあるのは『人』です」と白井教授。誰が何をどう考えているかは、モノ、街づくりに欠かせないヒント。「だからこそ積極的に外に飛びだして、たくさんの人とコミュニケーションを取りながら課題を見つける授業を大切にしたいと考えています」と話します。これからの時代を生き抜くために必要な「非認知能力」を養う授業を通じて、新たな可能性が見えくるはずです。
身の周りの課題を知り、向き合うことは想像以上に楽しいものです。「人が好き」「何かを創りだしてみたい」という気持ちや好奇心がある人にとってはとても魅力的な学科ですよ!ともに新しいことを初めてみましょう。
早稲田大学大学院 理工学研究科 建設工学 修士課程修了 工学修士。ロンドン大学政治経済学院 都市研究科 博士後期課程修了PhD。建築家として日本国内の建築物の設計等に携わったあと、オランダへ渡る。以後、中国中央電視台の本社ビル計画やロンドンオリンピックに関連したまちづくりに携わる。帰国後は古民家などの地域素材の再発見と再生に着目。2025年4月より社会学部(2025年4月新設)学部長に就任予定。