例えば電子レンジ。何故、ボタンをポンと押しただけで、美味しい料理が出来上がるのか、真剣に考えたことがありますか?それは食材の種類や量に応じて、どのぐらい温めたらよいかをセンサーで感知し実行する仕組みが備わっているからです。現代の家電製品はそうした難しい内部構造を知らなくても気軽に使えるよう設計されています。単なるユーザーなら「手間要らず」と喜んでいるだけでよいのですが、プロの『電子技術者』を志す人はそうも言っていられません。実習で真空管テレビを一から自分の手で作っていた時代もあったんです。そうしたものづくりの楽しみが今では少なくなったように思えてなりません。電気工事からロボット開発まで、あらゆる分野で“職人魂”が求められている時代です。今こそ、ものづくりの原点に立ち返ってみませんか。
自分の頭で考え失敗を経験しながら、体で知識と技能を身につけていけるカリキュラムです。例えば「実験セット」と呼んでいる学習教材。これは基本となる電子部品をひとまとめにしたもので、「抵抗」を直列と並列につないだ時では、どういった現象の違いがあるかなど、実習を通じて体験しながら知識を定着できるよう工夫されています。座学もできるだけプリントは配らず板書が基本。多くの卒業生が「手書きのノートは一生の財産になった」と言ってくれます。こうした体験主義に基づく指導こそ東京電子の特徴と言えるでしょう。
当校では特殊無線技士(第一級陸上)などの国家資格も目指すことができます。とにかく技術を身につけたいという方もいらっしゃるでしょう。自分なりに明確な目標を立て、夢に向かって邁進してください!
専門:電子技術
略歴:日本工業大学電気工学科卒業後、東京電子専門学校で教鞭をとる。以来、37年にわたって学生の指導に当たっている。現在、電子系学科 学部長。
趣味:テニス、ラグビー、写真、ガラスエッチングのほか、畑で有機栽培を行うなど多彩。