進路に関して、ご家族の方々から反対を受けるという経験をする高校生は多いと思います。
やみくもに反対しているのではないと思うので、あなたとしても「なぜそれを勉強したいのか」「どうやって学ぶのか」「どうしてその学校なのか」といったようなことをきちんと説明できないと、説得は難しいと思います。なぜ、保護者の方とあなたの希望が一致しないのかをもう一度じっくりと尋ねてみたり、あなたの希望などを一生懸命伝えながら話し合ってみてください。
スタディサプリ進路で各学校の詳細ページに掲載されている内容を見ていきましょう。
学部・学科名が同じでも、違う学校同士では学べる内容も同じということはないので、気になる学校には、資料や募集要項を請求して、届いた資料を見てみましょう。
パンフ・願書を取り寄せる みんながパンフを取寄せる理由
大学の授業は、学部から、さまざまな学科・コースに枝分かれしていきます。どの大学で、どのくらい何を学ぶかどうか、ということは、大学によっても、授業内容や取り組みの視点が異なる場合があります。また、学部名や学科名についても大学によって少し異なっていたりと、いろいろな学科が設置されていて、学部構成や学科名等もさまざまだと思います。
つまり、A大学の農学部と、B大学の農学部で、学部・学科の名前が同じでも、授業の内容まで同じということはありません。農業工学であったり、農芸化学があったり、農業経済学もあったり…と、属している学科やコースはいろいろあるんだなぁというイメージがつかめてくると思います。応用生物や環境、水産なども、農学部系統で学べるようです。
以下の項目に注目して、学べる内容についても調べてみると良いかもしれません。
・その大学、学部、学科の、学ぶ目的など、コンセプトは何か
―これは例えば、「本校では、このようなことを学び、このような知識を得ることを目標としています」といった内容についてです。
・どんな授業が必須科目で、どんな授業が選択科目なのか
―大学では、専攻の必須科目と、選択科目を履修します。各学校で学べる内容は、学部・学科名が同じでも、カリキュラムの内容も同じということはありません。カリキュラムの詳細を知るには、大学の『シラバス』で、どのような講座を開設しているかを調べてみるのも良いと思います。
最近では、公式サイトに細かく掲載されていたり、オープンキャンパスなどで閲覧出来るようになっている学校もあります。
スタディサプリ進路からもパンフレットを請求することができるので、ぜひ取寄せてみてください!
農学部について パンフ願書を取り寄せる
教員免許を取得するには「所定の教科に関する科目」や「教職に関する科目」(教育論、教育心理学など)の履修が必要です。例えば、高校の社会の先生になりたいと思えば、高校の教職に関する科目と、社会に関する科目を履修しますが、これらの課程が、ととのえられているのが教育学部になります。
卒業には必要な単位数というのがあり、大学の場合、124単位以上修得することと定められているので、教育学部では、必要な単位数を在学中に取得する、というカリキュラムが組まれています。
この教育学部に対して、例えば、社会がメインの学部では普通、それに関する科目は勉強できても、「教職に関する科目」は必須科目ではありません。「教職に関する科目」を自由選択科目として受講できるようにしているのです(教職課程と言います)。
つまり、あくまでも社会を勉強することを目的としている学部なので、教職科目は、卒業に必要な単位としては数えられません。
専攻必須科目にプラスして定められた、教職に関する科目の単位を取得しなければならないので、普通に卒業するよりも多めの講義を履修しなければいけないということです。これが、教育学部と他学部の違いになります。
社会系の学部では、他の講義との兼ね合いや、時間調整などをうまくやっていかなければなりませんが、教育学部に進まないで教員免許が欲しいという人には向いていると言えるのではないでしょうか。
ですから、例えば、経済学部でも教員免許は取れますが、科目としては、社会系になるようです。
保育・教育の仕事
学費に関してのみ問題があるのでしたら、奨学金制度を利用するという選択もあるかと思います。
奨学金制度を取り入れている学校はかなり多いので、志望校ではどういった奨学金が利用できるのか、調べてみてはいかがでしょうか。
スタディサプリ進路にも、奨学金制度について紹介しています。どういった奨学金制度があるのかなど、確認してみてね。
「奨学金」はじめてナビ
大学院というのは、大学の学部に基礎を置きながらも、独立した独自の目的を持つ教育・研究組織です。従って、大学で学んだ専門を継続して学ぶことも、あるいは大学の専門とは異なった分野を学ぶことも可能です。
課程には、修士課程と博士課程がありますが、大学卒業後に修士課程に進学して修得してから、博士課程へと進みます。また、大学と大学院の場合、同じ大学ですと同じ教授から指導を受けることができるといった利点もあります。
『編入』というのは、短大や専門学校・高等専門学校を卒業したり、大学の2年次を修了した人が大学の3年次に編入することができるというシステムです。
この場合の編入自体が大変難しい、ということは特にないですが、編入は、修学時代に取得した単位を持参して大学へ入学することになるので、自分の取得した単位をどのくらい認定してもらえるか、ということにより2年次への編入か、3年次への編入かを、受け入れ側の大学から判断されます(取得単位の種類によっては、3年次ではなく2年次への編入ということになる)。
高校卒業後、海外の学校へ進学するという方法もありますが、例えば、日本の大学の協定校に在学しながら、学位留学や単位互換といった方法で海外留学をした場合、現地の大学で取得した単位を自分の大学の『単位』として認められる制度もあります。
スタディサプリ進路では、入試情報を紹介しているページにて、入試の種類から探すことができます。
そこの「特別入試(帰国子女など)」から、該当する大学を確認してみてくださいね。
また、帰国子女特別入試について情報を集めたり、わからないことなどはメールでの問い合わせもできるようですので、確認してみてください。
特別入試(帰国子女など)の入試出願情報
現在、スタディサプリ進路では、社会人入試に関しては残念ながら専用情報ページをもっていないので、こちらでわかる範囲でお答えします。社会人入試では、英語(外国語)と小論文、というところが多かったように感じます。また、雇用保険に加入の有無、といった基準を設けている大学もあるので(今はそれほど厳しくないかもしれませんが)、まずは、志望校をあらかじめピックアップしてから、社会人入試用のパンフレットなどを取り寄せてみてください。
構成/橋本恭子 デザイン/アトリエあふろ