社会人がホンネで答える文・理・相・談・室Interview
マイノリティー(少数派)だからこそ、切り開かれる道もありますよ。S.T / 銀行・法人営業 (33歳)Profile:数学と物理が得意で高校は理数コース、大学は理工学部の土木工学科とどっぷり理系に浸る学生生活を送る。 「学びたいこととやりたい仕事とは異なる」と思い、就職は一転、銀行の営業職へ。
Q1高校時代は文系でしたか?理系でしたか?文系
Q2文理選択時は、得意科目や不得意科目で選んだ。
当時は医者になりたかったので理系を選びました。でも、ホンネを言えば、数学と物理がものすごく得意で英語がものすごく不得意だったので、できるだけ偏差値の高い学校へいけるほうを選んだとも言えますが…。かなりさもしいですね(笑)
Q3今、高校時代の文理選択どおりの仕事をしている。
まわりは文系出身者ばかり。融資の部署にいますが、理系は1割もいません。でも、あまり違いを感じることはありませんね。しいてあげれば、理系は数字に強いなというくらい。よく理系は文系と比べてコミュニケーション・スキルが低いと言われますが、あくまで一般的なイメージだと思います。文系の方でもコミュニケーションが苦手な人はいるでしょうし。人それぞれだと思いますね。
Q4文系に進むのと理系に進むのでは、将来が大きく変わると思う。
やっぱり学ぶ環境が違うので、変わるのではないでしょうか。理系だと極端に女性が少ないですし(笑)。そもそもの人数も少ないので文系と比べて交遊範囲は狭いような気もします。私は土木工学科でしたので、同級生はゼネコン関係ばかり。人脈が偏るのも、専門職に進む人の多い理系の特長かもしれませんね
Q5自分の文理選択を後悔したことがある。
理系はやっぱりマイノリティー(少数派)だと思います。さらに、就職は研究室からの推薦が主流なので、私のような一般就職をする理系はものすごく少なかったですね。ただ、見方によっては、ライバルが少ないとも言えるのではと思い、「理系なのに文系にまじって就職している」という希少価値を武器にしていました。
Q6理系の人がうらやましいと思う。
ものすごく主観ですが、文系の人たちのほうがキャンパスライフを楽しく過ごしているように見えました(笑)。そもそも理系は研究などもあり、時間的な拘束が長いですし。ただ、今、銀行で働くことができているのもマイノリティーの理系だったからこそ。なので、もう一度選択できるとしても、理系を選ぶと思います。