社会人がホンネで答える文・理・相・談・室Interview
好きなことなら、頑張れる。見つからなければ、選択肢の多い道にまずは進もう。久行 理奈 / 食品メーカー・営業(29歳)Profile:子どもの頃から生き物が好きで、得意科目も生物。高校は理数コースへと進み、 生き物に関わることを学ぶために、農学部へと進学。大学での研究テーマは、菌の培養など。
Q1高校時代は文系でしたか?理系でしたか?文系
Q2文理選択時は、得意科目や不得意科目で選んだ。
数学はそんなに得意ではありませんでしたが、生物が大好きで、成績もとりわけよかったので、理系を選びました。将来はなんとなく食品系の仕事がしたいと思っていたこともあり、大学は農学部を志望しました。
Q3今、高校時代の文理選択どおりの仕事をしている。
食品メーカーで、ワインの営業をしています。営業職は文系職のイメージがあるかもしれませんが、メーカーの場合、専門知識が必要になるので理系的な要素もあると思いますね。私は大学で菌の培養や発酵を学んでいたので、栄養の知識はもちろん、ワインの作り方や味の違いを構造的に理解できているので、日々の営業活動にとても役立っています。
Q4文系に進むのと理系に進むのでは、将来が大きく変わると思う。
理系は興味のあることを専門的に追求できるのはいいのですが、受験できる大学・学部が少ない気がしますね。就職先も文系の方が幅広いイメージがあります。あと、興味が似ている人が集まっていて、ある意味、交友関係の個性の幅は狭くなるかも。相対的に理系のほうが人数も少ないですし。
Q5自分の文理選択を後悔したことがある。
食品以外にもマスコミやものづくりにも興味があったので、たまに仕事が上手くいかなくなった時に、文系だったらどんな人生だったのかなぁと思うことはありますね。もし文系だったら、もっと幅広く就職先を考えたかもしれません。特に理系は学ぶ分野によって就職先が限られてくるので…。
Q6理系の人がうらやましいと思う。
文系のほうが将来的には何かと幅広い選択肢がありそうですが、学生時代を振り返るととても充実していました。研究室に泊まり込んで興味のあることをトコトン研究した日々は、かけがえのない思い出と仲間ができました。高校生の頃から食品メーカーで働きたいと思っていましたし、今、充実した仕事ができているのも、理系で学んだ知識があればこそだと思っています。