進路面談がどんなものか、だいたいわかってきたけれど、もう少し具体的な話が聞きたい…。
そんな人のために、先輩たちにアンケートで体験談を教えてもらったよ!
ズバリ、先輩たちに「あなたにとって、進路面談(二者面談・三者面談)は役に立ちましたか?」と聞いてみたよ。
その回答は、「役に立った」が76%、「役に立たなかった」が24%!
進路を決めるうえにおいて、進路面談をちゃんと役立てた先輩たちが多かったことがわかるね。
ほかの生徒たちは三者面談の時に母親が来ていたけど、わたしだけものすごく厳格な父親が来てしまった。先生はひどく恐縮して本題に入るまでかなり時間を要してしまい、そのあと予定が入っていた生徒たちに迷惑をかけてしまった。(Y.A.さん)
失敗談というか…親も自分も意見が決まっていたので、40分の予定が10分で終わってしまった。そのときした返事は、「はい」「はい」だけだった。(S.A.さん)
国立志望だったが、別のことに興味をもったため、私立に志望を変えた。先生は国立受験を強く推す人で、気迫に負けてなかなか志望校変更を言い出せなかった。(N.F.さん)
自分の進路なのに自分で決められず、親の言うことと、先生の言うことが違ったとき、とても葛藤してしまった。(K.K.さん)
母に進路のことで相談をまったくしていなかったので、先生から自分の希望進路を聞いて、先生そっちのけで大声でケンカした(笑)。(R.A.さん)
母親が家の苦労やわたしの将来の不安について話しまくって、最後には泣いてしまった。先生は苦笑いしながら、母の人生相談をしていた。(C.Y.さん)
わたしが事前に先生と親に今後の進路のことを話して理解してもらっていたので、三者面談は特に話すこともなく、再確認だけでスムーズに終わった。(K.I.さん)
三者面談ですごく悩んで話し合っていたら、その熱意が先生に伝わった。おかげで難しいだろうって思っていた進路先に、推薦で行けることになった!(S.O.さん)
短大だけを視野に入れていたけれど、先生が専門学校を勧めてくれたので、自分に合う学校に入学できました。(H.U.さん)
普段の生活態度を褒められたうえ、志望校の選択も適していると励まされて、すごくやる気が湧いた。(T.T.さん)
先生がいろんな選択肢を出してくれたので、一点張りだった親も少しだけ主張を和らげてくれた。(J.N.さん)
面談で担任の先生に東大を目指してみたらどうだと言われ、そのときは「考えておきます」と言った。その一週間後、まだ返事をしていないのにもかかわらず、先生が授業のときにクラス全員の前で「O(自分の名前)も東大を目指すらしいぞ」と言われ、東大を目指すことになった。その結果、合格した。(T.O.さん)
面談で初めて親の意見を聞いたけど、自分の進みたい(興味があり適性検査でも勧められた)方向だったので、とてもよかった。(Y.K.さん)
生徒の進路決定に立ち会う先生たちも、実は悩んでいるもの。ここでは先生たちの、面談の際の裏話をこっそり聞いてみよう。
面接対策を兼ねた面談で、生徒が自分自身に自信をもてていなかったので、違う視点で考えることを伝えた。すると生徒がすごく自信をもってくれ、面接でもイキイキと語れたから合格できたと言ってくれた。後日、生徒が「先生との面談は深かった。自分のことを見つめられたから合格できた」と手紙に書いてくれた。でも面談では、こちらは視点を変えることを少し伝えただけ。生徒が自分自身をよく見つめた結果だと思う。(A先生)
自分の価値観を押し付けていることに気づかなかった。大学進学が一番だと考え、専門学校などに進学を希望していた生徒の気持ちを潰してしまった。(T先生)
自分から話すことが苦手な生徒に対して、話を引き出すのを待ち切れず、結果的に面談ではなくて説教のようになってしまった。(S先生)
三者面談で保護者が泣き出すと、いまだに困ります。(K先生)
子どもの進路のことで面談していた母親と話しているうちに、いつの間にか父親のグチになってしまった。(O先生)
進路変更を面談で突然告げられたため、資料がまったくなく、質問にも答えられなかった。(H先生)
沈黙されるのが一番困る。(I先生)
三者面談で親子ケンカが始まり、なかなか終わらない…。「先生、進路以外のことを相談してもいいですか?」と、かなりデリケートな話題を振られた。(G先生)
「学生生活と就職活動についてのアンケート」概要
2012年4月、リクルートが実施。高校の先生へのメールによる調査。有効回答40名。
「学生生活と就職活動についてのアンケート」概要
2012年4月、リクルートが実施。大学・短大・専門学校1年生へのインターネットを利用した調査。有効回答104名。