リクルートワークス研究所の調査では、2010年の大卒の新卒求人倍率は1.62倍。就職が厳しいと言われる今年でさえ、卒業生より求人数のほうが多いのです。にもかかわらず内定率が過去最低となったのは、学生が就職活動の方向性を見誤っている面があるのかもしれません。子どもたちは若いゆえに、社会経験や志望企業を見極める力が不足しています。そういったことからも、社会に出る時に必要な力を養え、内容のある就職サポートを行っている学校を選ぶことが重要になってきます。
ひとことでいえば「どこにいっても稼ぎ続けられる力」です。言い換えれば、いくつになっても、あるいは職場が変わっても、自分の課題を見出し、課題をクリアしていくための能力を磨き続け、目標を達成していく力です。そのため、高校卒業後の進路先では、「いつまでも学び続けられる力」が養え、常に自ら能力を高めていく習慣をつけられるかが大きな鍵になります。学ぶ力が養われると、子どもたちは在学中に大きく成長できます。その結果、社会が求める力がつき、経済状況に左右されることなく就職し、働き続けられる人材になれるのだと思います。
就職力が高い学生に話を聞くと、「学校生活が充実していた」と答える人が実に多いんです。授業のみならず、部活・サークル、学外の活動などを通じて、将来、社会に出た時に求められる力を養っているんですね。そのため、先々を見据えたうえでの教育を行っている学校は、入学初年時のプログラムに力を入れています。なぜならば、学生生活を前向きな気持ちでスタートさせるには、入学当初にやる気を引き出すことが非常に有効だからです。少人数制授業が充実しており、学校主催のイベントや部活・サークル活動の活性化に熱心な学校は、学生との距離が近いので、やる気を引き出しやすい。その結果、向上心が高まり、就職力が身につけられるのです。