2019年4月から始まる新しい学校制度 専門職大学に注目!

これまで、高校卒業後は大学・短期大学か専門学校を選ぶのが当たり前でした。
そんな進路選択に「専門職大学」という新たな学校が加わります。
これまでにないまったく新しい学校制度。何をどんなふうに学べるのか
卒業後はどんな道に進めるのかを見ていきましょう。

専門職大学ってなに?

各業界でのリーダーになれる人を育成するため
実践的な職業教育を行う学校

大学と専門学校の良さを融合し仕事に役立つ知識と技術を身につける

2019年4月、「専門職大学/短期大学」という新しい学校制度が誕生する。従来からある大学/短大は学問を深く研究する学校、専門学校は将来の就職に向けて技術を身につける学校だが、専門職大学は将来的に産業をリードできる人を育成するために産業界と連携しながら専門的なことを広く実践的に学ぶ学校として設立される。大学の良さと専門学校のよさをあわせ持ちながら、これまでにない教育方針で仕事に役立つ知識と技術を身につけられるのが特徴だ。今は昔に比べて、世の中のしくみが変わるスピードが速い時代。専門職大学で学ぶことにより、時代の変化に対応しながら新しいことを生み出す力を身につけることも期待されている。

※本記事は2017年11月時点での情報をもとに構成しています。

大学、専門学校とはなにが違う?

専門職大学は大学のひとつとして位置づけられ、
各業界の専門家として必要な能力を身につける

学生のうちから業界を深く知り仕事に役立つ応用力を学ぶ

専門職大学の大きな特徴の一つが「大学」の枠組みの中に設置されること。卒業すると「学士(専門職)」(専門職短期大学は「短期大学士(専門職)」)という学位が得られる。授業は大学で学ぶ教養以外に、業界で実際に仕事をしていた実務家教員による授業や、企業での長期にわたる実習などが行われる。また、高校を卒業して進学する人以外に社会人が専門職大学に通うことも想定されており、早くから将来の仕事の世界と接点をもち、業界のことを深く学べるしくみが作られる。これらにより業界を引っ張っていける立場を目指せるのだ。進みたい道が決まっているから専門学校に進学したい。でも保護者が「大学に進んでほしい」という場合も、両者の望みをかなえられる。

専門職大学と大学や専門学校との違いを細かくみてみよう
  専門職大学 大学・短大 専門学校
学ぶ期間 専門職大学:4年
専門職短期大学:2~3年
大学:4~6年
短期大学:2~3年
2~4年
目指す教育は? 専門業務を牽引でき、新たなサービスなどを作り出せる人材を育てる 幅広い教養や、学術研究の成果に基づく知識・理論を身につける 特定職種の実務に直接必要となる知識や技能を身につける
学びの特色 高度な実践力と変化に対応できる創造力を学ぶ 幅広いテーマやものの見方や考え方を学ぶ 即戦力になれる技能や知識を学ぶ
授業の内容 産業界と連携した授業を行う予定 専門的な研究のほか、一般教養を学ぶ授業もある 仕事に必要な知識を中心に学ぶ
実習の内容 長期の企業内実習が設けられる 充実したゼミなどを選択可能 実際の現場での実習や体験授業で技術を身につける
教員 4割以上が業界経験のある実務家教員になる予定 一つの学問に精通した教員がたくさんいる その分野の仕事を熟知した教員がたくさんいる

専門職大学への進学で広がる 将来選択肢

将来の職業について専門的な知識や技術を学びながら
業界を牽引できる実践力も身につけられるのが専門職大学の強み。
卒業後は専門学校への進学とも、大学への進学とも違う道がまっているはずだ。

さまざまな業界が、専門職大学卒業生の活躍に期待している

これからできる専門職大学にはまだ卒業生がいないので、どのような道に進めるかという先輩の実例はない。でも専門職大学で学ぶ人にはさまざまな業界で多彩な活躍が期待されている。
理由は仕事に必要な技術習得に加えて、大学という「学術の中心」で職業の知識や教養を身につける。さらに発想力や実践力を育てる教育も予定されていることから、専門職大学を卒業した人は業界の常識にとらわれないアイデアで、新たなモノやサービスを生み出す可能性があるから。
専門学校は身につけた技術を使う職業、大学は学んだ知識を生かせる企業に就職する人が多い。
専門職大学卒業者は、その両方を生かして大学卒業者とも専門学校卒業者とも違う仕事に就けるかもしれない!

専門職大学を卒業したあとの進路を大胆予想!

接客の基本を身につけたうえで、サービスを向上させる企画や新たな旅の企画などを立案し、
それを商品化する仕事など。観光系の仕事について調べる。

高品質な農産物の生産性を高めたり、新たな加工品を開発して農産物の付加価値を高める仕事。これまでにない流通網の構築にも期待。それを商品化する仕事など。

PCを使いこなせる実践力に加えて、異業種と連携して新たな製品を開発したり、新規のサービスを構築する仕事など。

美容に関する知識を生かして化粧品やヘアケア製品などの開発を手掛けたり、美容に効果が期待できる食品などを生み出す仕事など。

詳しく知りたい!専門職大学 &

専門職大学の中身はまだ「先輩に話を聞く」ことができないだけに
わからないことがたくさんあって不安に感じているひともいるはず。
ここでは専門職大学に関する疑問を解決していこう。
専門職大学はどんな分野にできそう?
観光、農業、情報などさまざまな分野に広がるはず

最初は専門学校が「自分たちが培ってきた知見」を生かして専門職大学を開学するケースが多くなりそう。そのため情報系や美容系、福祉系の分野からスタートしそう。また地方自治体が観光や農業分野の専門職大学を開学する可能性も高い。開学を検討中の分野もあるので、先生と一緒に情報収集してみよう。

専門職大学はどんな人に向いている?
広く業界の知識を身に着けて可能性を広げたい人

専門学校は特定の職業に必要な技術が身につく。一方で「この業界に進みたいけれどどんな職業に就くかは決められない」という人は学校選びに苦労するかも。専門職大学は興味ある業界でさまざまなことにチャレンジしたい人はもちろん、進みたい業種は決まっているけれど職種まで決められない人にもピッタリ。

専門職大学はどのくらい選択肢がある?
初年度は少なめでも数はどんどん増えそう

新規に創設される学校形態ということもあり、初年度となる2019 年はまだそれほど多くの学校が開学することはなさそう。ただ、社会からの注目は大きいだけに2020 年以降は数が増えてくる見通しだ。大学の中に専門職大学が開学される可能性もある。

入学時は大学と同じように入試があるの?
大学と同じ入試制度になる予定

まだ設立予定校から選考方法などが公表されていないので詳細は不明だが、大学の枠組みの中に設置されるので大学と同じ入試が行われるはず。推薦入学があるかなども含め、先生とこまめに情報収集しよう。興味がある人は今後開催される学校説明会にも参加を。

奨学金をもらって進学することはできる?
日本学生支援機構などの奨学金が利用できる

まだ詳細が発表されていないが、日本学生支援機構のほか、学校や地方自治体の奨学金を利用できるはず。日本学生支援機構の場合、高校生は学校を通して申し込む。お金のことは話しづらいかもしれないが、大切なことなので、早めに保護者に相談しよう。

専門職大学を探す

専門職大学に関する最新の情報は
こちらのページからチェックしよう!

専門職大学の最新情報はこちら