ライバルに差をつける!
志望理由書の書き方講座
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点検ポイント - 志望理由書の
書き方講座
志望動機はあるんだけど、とにかく文章を書くのが苦手…。そんな受験生も大丈夫。先輩たちの例も参考にしがら、書き方を学んでいこう。
「何を書くか」を考える
「どう書くか」よりも「何を書くか」が大事
出願時に提出が必要な「志望理由書」の作成は、入試の第一関門。言い換えれば、大学に自分を知ってもらう最初の機会だ。第一印象が重要なのは、書面上だって同じ。できるだけ良い印象を与えること、そして、読んだ相手にしっかりと伝えることを意識しよう。そのために大切なのは、うまい文章を書くことではなく、自分で考えて自分の言葉で表現すること。思いの乗った文章というのは、読み手の心に響くものだ。一方、誰でも思いつきそうなことをきれいに並べただけの文章は、たくさんの受験生の文章を読むなかでスルーされてしまう。そう、大事なのは中身。まずは、「どうしてその学校に行きたいのか」を改めて考え、志望理由書で伝えるべきことを明確にしよう。
書く前に考えるべき3つのポイント
志望理由書を書こう!と思い立っても、いきなり書き始めると筆が止まってない?ここでは書く前に考えておきたい3つのポイントを紹介するよ。
自分を振り返る
志望理由書の主人公は、ほかでもない「自分」。まずは、自分のことを見つめ直してみよう。どんなことに興味があり、何が得意で、将来はどうなりたいのか。そして、そんな自分は志望校で何を学びたいのか、志望校のどこに魅力を感じたのか。頭の中で考えるだけでなく、ノートなどに書き出してみよう。
相手を深く知る
相手とは、「志望校」や「興味をもった学問・分野」のこと。その先の「仕事」も含めて考えてもいい。学校のパンフレットやホームページを熟読したり、興味のある分野についての本を読んだりするほか、「同じ学問を学べる志望校以外の学校」についても調べてみると、視点が多角的になるのでオススメだ。頻出のキーワードや気になる言葉、いいなと思った部分などは、マーカーや付箋でチェックしたりノートに書き出したりしておこう。
自分と志望校とを結びつける
自分のことと相手のことが理解できたら、その2つを結びつける理由を考えてみよう。ポイントは、「何」から「なぜ」へと深めること。「自分は何を学びたいか」を「自分はなぜ〜を学びたいか」に、「自分はこの学校の何に魅力を感じるか」を「なぜ魅力を感じるか」に深化させることで、相手に「なるほど」と思わせる説得力が生まれる。
先輩の失敗例から学ぶ
よく書けた!と思った志望理由書も、先生たちから見ると「残念!」なことが。先輩の失敗例を見てみよう。
残念ポイント1
「これまで頑張ってきたこと」には、何かしら自分を惹きつける魅力があるはず。楽しさ、喜び、やりがい、達成感などを感じるのはどんなときか、苦しいときもあきらめずに続けてきたのはどうしてか、自分に問いかけてみよう
どれだけ頑張ったかを伝えるには、具体的なエピソード(事例)を盛り込むのがコツ。ただの成功体験よりも、壁を乗り越えた経験や失敗から再挑戦して目標を達成した経験を選ぶと、そこから学んだことや身についた力にも結びつけやすい。
自分の強みや身につけた力をこれからどう活かしていきたいかを示すと、進学への熱意が伝わる。そのためにも、まずは具体的にどんな強みや力があるのかを明確にしておくことが重要だ。
残念ポイント2
学校のパンフレットやホームページで情報を調べるのはもちろん、志望校のオープンキャンパスには必ず参加しよう。教職員や先輩に直接疑問をぶつけられるオープンキャンパスは、学校への理解を深める最高のチャンスだ。
似たような名前の学部・学科・コースでも、学校によってカリキュラムや授業内容は異なる。ときには、自分が興味のある分野の授業が開講されていない、進みたい専門分野の研究者(先生)がいない、取りたい資格が取れないなど、致命的なケースも。志望校だけでなく他校の情報も調べて、比較してみるのがオススメだ。
志望理由書や面接では、「興味のある分野についてどれくらい知っているか」という知識量は求められないが、「なぜ興味を持ったのか」や「学校ではとくにどの部分について学びたいか」などは必ずチェックされる。具体的な書籍名を挙げ、「〜を読んで〜と感じ、〜に興味をもった」などという流れにするとまとめやすい。
残念ポイント3
自分の中ではつながっていても、読み手には「どういうこと?」と受け取られかねないことは多々ある。誰が読んでも「なるほど、そういう理由ね」と思ってもらえるよう、「何を・なぜ・どのように」は省略しないで丁寧に書こう。
「日本と世界とをつなぐような仕事」というザックリした職業観で終わらせず、具体的にどのような職業があるのかを調べてみよう。職業が明確になることで、自分はどうしてそういう種類の仕事に惹かれたのかも見えてくるはずだ。
ひとことで「国際政治」といっても幅広い。もう一歩踏み込んで自分の興味をアピールするためにも、学校案内を読み込み、開講されている「授業名」を見てみよう。気になるものをチェックしていくだけでも、自分の興味のある分野が見えてくるはずだ。
これが合格できる志望理由書だ!
最後に、志望理由書の実物を紹介。不合格となった先輩の「ダメ見本」を先生に添削してもらいました。自分で書くときの参考にしてみよう!
ダメな志望理由書
都立金剛寺学園 3年B組 進学太郎
合格できる志望理由書
都立金剛寺学園 3年B組 進学太郎
ジャーナル大学体育学部では救急救命士の育成に力を入れていて、すでに100人以上の卒業生が第一線で活躍されています。②特に救急救命の現場を再現する山田先生の実習授業では、卒業後すぐに生かせる判断力や処置力が学べそうだと興味をもっています。実践的な授業を多く取り入れる方針は、「手を動かして覚える」という私のスタイルにも合うと思います。
私は小さいことから「人の役に立ちたい」と常に考えてきました。中学から続けている水泳部や生徒会での経験を通じて、物事への対処力を養ってきたつもりです。③常に冷静に客観的に物事を考えられる私の強みは、救急救命士として働くうえで武器になると考えています。入学後は④責任ある行動をとれるよう、人間性も磨きたいです。⑤御校の理念である「○○○」を胸に刻み、誰からも尊敬される社会人になれるよう努力したいです。
2020年02月25日時点の情報です。