キミはどのタイプ?自分に合った
奨学金制度をチェック
大学生編
専門学校生編
専門学校に進学大学に進学する人向けには、さまざまな奨学金が用意されている。 最初から「これ!」と決めつけずに、幅広く目を向けて、条件に合う中からおトクな奨学金をみつけよう。
大学に進学すると、学校に納めるお金だけでも毎年数十万円から数百万円以上と、高額なお金が必要になる。そのため、学費をカバーする奨学金の役割はぐんとアップ! なかには学費はすべて奨学金でまかない、学生生活で必要なお金はバイトで調達している先輩たちもいる。奨学金を上手に利用すれば、進学をあきらめる必要はなく、保護者に大きな負担をさせなくても、希望の学校に進めるというわけだ。
大学生の約50%が
奨学金を利用
高校3年生のときに申し込む予約採用は、下の表の通り。貸与型は卒業後に利息なしで返せる第一種と、利息をつけて返す第二種があり、第二種のほうが条件は緩やか。給付型は、併せて貸与型も利用できるが、条件が合うか確認が必要。また、大学入学後に申し込む在学採用もあるが、それぞれ下の条件とは少し違うのでホームページなどでよく見てみよう。
貸与型 | 給付型 | ||
---|---|---|---|
第一種(利息なし) | 第二種(利息あり) | ||
学力基準 | 高校の成績の平均値が 3.5以上 ※低所得者世帯は学力基準を満たさなくても申し込み可 |
高校の成績が平均水準以上、 学修に意欲があり学業を確実に修了できる見込みがあると認められるなど |
進学の目的及び意思が明確な給付奨学生として相応しい人を、高等学校等が定める基準に基づき学校長が推薦 |
家計基準※世帯収入の上限の目安、4人家族の場合 |
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住民税非課税世帯もしくは 社会的養護を必要とする人 |
1ヵ月に 借りられる金額※()は短大 |
月3万円も選択可能 |
大学や通学形態を問わず 3万円、5万円、8万円、 10万円、12万円から選択 ※私大の医学・歯学・薬学・獣医学課程は増額が可能 |
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※家計基準は、世帯人数が異なる場合や、第一種・第二種の両方を利用する場合には異なる。
※在学採用(緊急・応急採用を含む)の場合、学力基準・家計基準が異なる
貸与型については採用数が他の奨学金に比べて多く、いったん受給できれば、卒業する年まで(4年制なら4年間)、継続して毎月一定の金額を受給できる点も便利。
高校時代の成績が平均して高く、家計が厳しい人ほど第一種で採用される可能性は高いけど、学校ごとに推薦枠があり、第一種のほうが枠は少ない。確実に受給したければ、第一種のみで申し込むより、「第一種を希望しますが、不採用の場合は第二種を希望します」という申し込み方をするといいよ。高校3年生のときの予約採用で不採用になっても、入学後に在学採用で再度申し込むこともできる。
大学・短大卒業後に、金融機関の口座(リレー口座という)から、毎月一定の日に自動的に引き落としになる仕組みだ。毎年の所得に応じて返還月額が変わる「所得連動返還方式」 と、借りたお金の総額および割賦方法に応じて返還期間が変わる「定額返還方式」のいずれかを選ぶことができる。
第二種奨学金は利息をつけて返還するけど、利率は固定方式と5年ごとに見直す方式を選べる。どちらも貸与が終了した時点の利率で計算され、上限は3%で、最近では固定方式でも1%台と低め。
返還方法は、この簡易シミュレーションでチェック!
成績や家計の基準は、日本学生支援機構の基準に準じているところと、独自に設定しているところがある。
家庭の所得制限が厳しい場合や、日本学生支援機構の奨学金と併用できない場合もある点に注意。金額は月に20,000~50,000円くらいのところが多い。
無利子の場合が多いので、同じ金額を借りるなら、有利子タイプよりも返すときの負担は軽くてすむ。
日本学生支援機構の奨学金と併用できないときは、どちらがいいかしっかり検討しよう。入学後に大学を通して申し込むものも多いので、当てはまるものがあれば、各学校で忘れずに問い合わせてみよう。
給付型の場合、学業成績だけでなく、品行方正など人物評価も対象となり、募集枠も少ない。高校時代に指定された高校の推薦者から予約選考を行うものもある。大学入学後に申し込むタイプも、対象となる地域や大学・学部が指定されている場合がある。貸与型は成績良好で、学費の支払いが困難な人向けのものが多い。金額は給付型、貸与型ともに月20,000~60,000円くらい。期間は1年~数年までさまざま。
新聞奨学会は、新聞販売店から無理なく通える範囲にある学校が指定される場合が多い。また、1年契約の1年制から4年契約の4年制まであり、一定期間、新聞配達などをして働いたあと、年数に応じて奨学金が支給される。支給額は、制度によって異なるので、事前に調べよう。
給付型は他の奨学金とも併用できることがあるので、高校時代の成績に自信があり、大学で学びたいことや将来に向けての取り組み方などを面接などできちんと話せる人は、チャレンジを。月に数万円でももらえれば、学生生活を充実させられるかも!?
新聞奨学会は、奨学金のほか、毎月給与が支払われ、賞与や手当てなどもあるので、生活費もまかなえる。さらに、無料の寮があったり、朝・夕の食事を格安で出してもらえることも多い。
1年目はダメでも、大学入学後に成績を上げて、2年生以上でチャレンジしてみるのも手だよ。1年以上受給できるタイプは、年度末などに継続できるかどうかの審査があることも多いので、優秀な成績をキープすることが必要。
新聞奨学会を利用する場合は、学校のカリキュラムと、仕事の時間が合わない場合があるので、注意しよう。また、新聞配達などの仕事を終えてから学校に行くことになるので、気力・体力の勝負となる。自己管理がどこまでできるかが大事。
入学試験をきわめて優秀な成績で合格した人に対して、授業料相当額または一定の金額が支給される制度。 支給期間は1年間が多く、4年間の場合には各年に資格審査がある場合も。
前年度の学業成績が優秀な人に対して、授業料相当額または一定の金額が支給される奨学金。
支給期間は1年間が多い。対象は2年生以上が多いけど、1年生も対象になる大学もある。
経済的な理由によって勉強を続けることが難しい学生に支給される。保護者の収入の合計が一定の基準以内で、学業成績が一定の評価以上などの条件がある。支給期間は1年間が多い。
保護者の年収の合計が一定の基準以内で、経済的な理由で勉強を続けることが難しい学生に、授業料の一部が大学から貸与される制度。1年ごとの申請で、無利子の場合もある。卒業後に返還が必要。
大学が提携する金融機関の教育ローンで、申請によって在学中の利子の相当額が奨学金として年度末に支給される制度。卒業後は利息と合わせて一定の期間までに分割で返還する。
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