総合型選抜では、志望理由や自己PRなどを記した活動報告書や学修計画書などを重視します。一方、学校推薦型は高校の推薦書が必須で、そのなかでは成績や活動実績を踏まえた「学力の3要素」に関する評価の記載が求められます。実施時期は総合型が9月から出願が始まるのに対して、学校推薦型は11月以降が出願のピーク。いずれも2021年度からは学力の3要素を見るため出願書類だけではなく小論文や口頭試問、大学入学共通テストなどの評価方法も導入されています。
さらにそのうちの半数以上の大学では書類審査や面接、小論文などのほかに大学入学共通テストの受験が必須です。学力も問われるため、準備に時間が必要。
お子さんの高校時代の特徴や経験などを教員が記入する「調査書」。学力の3要素の一つである「主体性」等の評価を行うため、2021年度入試から記載項目を細かく分け、詳細に記述させる大学が増えています。これまでの活動についてはしっかりやり切り、得られた成果について整理することが求められます。
まず自分の意見を箇条書きにし、文章でつなげることからスタート。3~4つつなげるとだいたい1段落に、4段落つなげれば、800字ほどの小論文になります。できたら第三者に見せ、おかしな点を指摘してもらいましょう。何度も書き直すことで、少しずつうまくなります。なお、今後は国公立大学でも小論文を課す大学が増える可能性もあり、早めの対策が必要です。
「話す技術」以上に大事なのは「伝える技術」。
などを掘り下げて考え、具体的なエピソードとして話せるよう準備しましょう。
調査書に記載される「学習成績の状況」(かつての評定平均値)とは、高1、高2と高3の1学期(または前期)に「学習したすべての科目の評定(5段階評価)」を「学習したすべての科目数」で割った数値。
ほとんどの大学で出願資格に全体の学習成績の状況が定められており、なかには、特定の科目のものが定められている場合もあります。
ただ、かつての評定平均値とは異なり、あくまでも高校の成績を把握する一つの目安という位置づけに※。
出願資格までもう少しなら、定期テストの点数を意識しつつチャレンジしてみる価値はあります。
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