学校推薦型選抜・総合型選抜の関門を突破せよ
志望理由書&面接
6つの点検ポイント

学校推薦型選抜・総合型選抜の関門を突破せよ志望理由書&面接6つの点検ポイント

学校推薦型選抜・総合型選抜をはじめとした入試で課せられる志望理由書と面接。合格に近づくためには2つの内容をしっかり関連づけ、志望理由を伝えることが重要になる。ここでは本番で成功するための志望理由書と面接のポイントを押さえよう。

01

志望理由書と面接の関係

試験官が志望理由書や面接を通じて知りたがっているのは「なぜ、この分野に興味があるのか」「数ある学校の中から、なぜ本校を選んだのか」ということ。これらの「なぜ」を掘り起こすには、時間をかけて自分史を見直す必要がある。志望理由書&面接対策は、これまでの自分を振り返り、今後の人生計画を立て、試験官に表明する作業でもあるのだ。

NGな志望理由書の例

私は①小学生のころから貴校に入学したいと思い続け、高校時代には3年連続でオープンキャンパスにも参加した。私が貴校に惹かれるのは、演出家や役者など多くの“演劇のプロ”を輩出しているからだ。私は演劇やミュージカルに興味があり、中学・高校では演劇部に所属。②部長を務めた高校2年生の時には創部以来初の全国大会出場を果たした。貴校入学後は③演劇に関する研究テーマを設けて真剣に取り組み、卒業後は関連企業に就職したいと思っている。
志望理由書にありがちな
「ストーカー型」「オーバーな自己PR」「一貫性がない」

志望理由書では学校選びの根拠を書く必要があるが、のように一方的に思いを書いたストーカー型では、学校が好きなことは伝わっても、学校を選んだ根拠まではわからない。はいいネタだが、この書き方では単なる自己PRになっている。部長時代にどんな困難に直面し、どう乗り越えたのかが書かれていない。
また、この志望理由書で致命的なのが、過去・現在・未来の一貫性を欠いていること。志願者が演劇に関心をもっていることはわかるが、未来のことはで軽く触れているのみ。「演劇漬けの過去・現在の先にどんな未来を設計しているのか」が見えてこない。

矢印

志望理由書がNGだと…面接もNGに

面接官
面接官

なぜ、小学生のころから本校に興味があったのですか?

地元の学校ということでなじみもあり、④気づいたときには「この学校に通いたいな」と思っておりました。

受験生
受験生
面接官
面接官

演劇学校への進学は考えなかったのですか?

⑤保護者から「大学には行った方がいい」と言われていたので、はじめから考えていませんでした。

受験生
受験生
面接官
面接官

入学後、取り組みたい研究はありますか?

私は好き嫌いはしないタイプなので、先生の指導に従います。⑥演劇に関する研究なら何でも構いません。

受験生
受験生
志望動機が浅いと、予期せぬ質問に答えられない

志望理由書に書いていないことを聞かれたとき、どう答えられるかが面接のカギ。志望動機が浅いと④⑤のように、「何となく」「保護者のすすめで」などと場当たり的に答えてしまいがちだ。
も「入学後の目標は特にありません」と言っているようなもの。もしも志望理由書を書く段階で「私は演劇の何に惹かれるのか」「進学後、演劇とどのようにかかわっていきたいのか」を真剣に考えていれば、受け答え方もまったく違っていただろう。
適切な回答ができないでいると、面接官の質問も徐々に深くなる。これによって、さらに答えに詰まるという悪循環に陥ってしまうこともある。

02

志望理由書&面接の
6つの点検ポイント

志望理由書が書けたら、面接に向けて6つのポイントを点検してみよう。

志望理由書編 点検1

志望理由書の評価ポイントが押さえられているか
学びたい内容と志望する学部・学科・コースを結びつける

志望理由書では「私は○○について学びたい、ゆえに貴校を志望する」ということを記述するので、関心のある分野と、志望校での学びの内容との関連づけはしておこう。具体的な教員名を挙げて「△△学をご専門とする□□先生のもとで学びたい」などと書くと、より具体的になる。
志望理由書では少子高齢化や格差社会など、時事問題に言及することもあるだろう。その場合は、問題解決のための仮説を提案し、「課題を解決するための方法を学びたい」と書くようにしよう。ニュースの内容をただ書き写しても、面接で突っ込まれればお手上げだ。

「問題発見力」「主体性」「基礎学力」の3つが感じられる内容にする

試験官は志望理由書から「問題発見力」「主体性」「基礎学力」の3つの能力の有無を読み取ろうとする。それぞれ「問題点に気づけるか」「計画的に研究に取り組めるか」「入学後の授業についていける学力があるか」が問われる。

こうすれば3つの力をアピールできる

問題発見力自分の興味があることや、進学後に学ぼうとしている分野に潜む問題点を指摘する。
主体性指摘した問題が生じる理由を仮説とともに検証したり、具体的な解決策を提案する。
基礎学力文章はわかりやすく論理的に。漢字でかくべきところは漢字で書き、誤字・脱字はしない。

志望理由書編 点検2

書かれている内容に一貫性があるか
現在→過去→現在→未来で自分の好きなモノとその理由を分析

志望理由書で重要なのは、過去・現在・未来のつながりを明確にすること。そのためには現在からいったん過去を振り返ってみよう。過去の経験に基づいて現在興味のあることを考えてみると意外な理由に気づける。例えばサッカーに興味があったとしよう。すると、「現在サッカー部に所属」→「中学で優勝し、チームで喜びを分かち合いサッカーにハマった」→「チームワークに意義を感じる」→「組織論に興味がある」→「経営学を学び将来は起業して自分のチームをつくりたい」、という気づきを得られる。この気づきは、そのまま、過去・現在・未来に一貫性を持たせることにもなる。

志望理由書に必要な要素の探し方
サッカーが好きなA君の場合

志望理由書に必要な要素の探し方サッカーが好きなA君の場合

志望理由書編 点検3

文章にして違和感がないか
研究ノートにネタを書きだし、構成しなおしてから文章にまとめる

志望理由書の文字数は800~2000字。「自分」についてこれだけの長文を書いた経験のある人は少ないだろう。
だからこそ最初から完璧に書こうとは思わずに、何度も書き直すつもりで下書きしてみよう。
しかし、何もない状態では下書きすることもできない。そこで役立つのが「研究ノート」だ。現在から過去と未来を分析し、この過程で思い出したことや、将来やってみたいと感じたことをノートに書き出してほしい。研究ノートには、志望校の学校案内を読んで興味をもったことなども書き込んでいこう。
その後、志望理由に結び付けて言語化(文章化)する。冒頭で「私は○○について学びたい」と結論を述べ、続けてその理由(過去)、自分に不足していること(現在)、学ぶべきこと(未来)という順序で書くとまとめやすい。書いた文章は学校の先生に読んでもらい、アドバイスを受けたら修正する。この作業をくり返し、内容が固まったら清書しよう。

ネタ出しから清書までの手順

1ネタだし
研究ノートをつくり、自分史を振り返って気づいた点や、ふだん関心をもっていることなどを書き出す。
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2言語化
ネタが集まったら言語化する。細かい言い回しや「てにをは」は気にせず、まずは全体の流れをつかもう。
矢印
3原稿チェック
学校の先生に読んでもらい、アドバイスを受けたら修正する。この作業は何回もくり返したい。
矢印
4清書
修正点がなくなり文章が固まったら、いよいよ清書だ。誤字・脱字に注意し、思いを込めて書こう。

面接編 点検4

面接の基本ルールがわかっているか
必ず聞かれる5つのポイントと伝え方のコツを知る

面接は志望理由書に沿って進むので、おのずと質問項目も決まってくる。聞かれることは大きく5つ。①志望理由、②志望理由書に書いたこと以外で頑張ったこと、③進学後にやりたいこと、④時事問題、⑤答えのない質問だ。これらのうち自らの活動内容は、STAR (Situation, Task, Action, Result)の4段階で話せるようにしておこう。④はいろいろなニュースに関心をもち、自分なりに考えておくことが大切。⑤は就職面接に多く、「マッチ売りの少女が爆発的にマッチを売る方法は」といったタイプの質問だ。「正解」ではなく、どう考えるのかという思考過程が問われる。

志望理由はSTARで考える

Situation
どんな状況だったか?
Task
そこに合った課題は?
Action
私はどう行動したか?
Result
その結果、何が得られたか?
志望のきっかけとなった活動や、高校時代に頑張ったことなどは、この4段階のストーリー仕立てで語れるようにしておきたい。
発言内容はもちろん態度や言葉づかいにも気を付ける

試験官は事前に受験生の志望理由書を読んでいるので、興味のある分野や将来の希望についてはある程度知っている。それでも面接をするのは、直接会って話をすることで、志望理由書を書いたのが受験生本人であるのかを確認し、人となりをチェックするためだ。明確な意思や意欲があるか、受け答えはしっかりできているか、正しい敬語が使えているかなど、態度や言葉づかいも審査対象になる。
面接は1対1のこともあれば、受験生1人に対して試験官が3~4人いることもある。たとえ試験官が多人数でも圧倒されないこと。相手の目を見て話すのが難しければ、のどのあたりやネクタイの結び目などを見て話そう。視線を泳がせたりせず、落ち着いて堂々と受け答えをすることが大切だ。

個人面接の配置例

個人面接の配置例

面接編 点検5

志望理由書に沿った受け答えになっているか
質問内容をあらかじめ想定し答えは事前に用意しておく

面接では考えながら答えてはいけない。考えながら答えると、発言の始めと終わりで整合性がつかなくなったり、途中で筋道が通らなくなる恐れがある。面接で聞かれる5つのポイントに沿って、想定される質問を考え、回答は事前に用意しておこう。
仮に想定外の質問を受けたとしても、志望理由書作成の段階で研究ノートがしっかりつくれていれば、それなりに対応できるはずだ。
研究ノートには過去の思い出や将来の夢などのほか、授業で習ったこと、学校で話題になったこと、新聞やニュースで知ったこと、読み終えた本などについて、事実関係を整理したり、自分の意見や感想をどんどん書き込んでいってほしい。これによって思考力は鍛えられるし、面接で受け答えをするときの「ネタ」も蓄積されていくので、「答えのない質問」を受けて思考停止に陥ってしまうという事態も、ある程度は避けられるだろう。

質問の意図を汲み取って的確に回答する

質問内容を聞き返しても減点対象にはならない。質問の意図を汲み取れなかったら、「今のご質問は○○について答えればいいのですか?」などと確認しよう。また、聞かれたことの関連事項も述べてみよう。長所を聞かれて「協調性があること」とひとことで済ませるより、「協調性を生かして難題を解決した経験」を添えると表現力も評価される。

面接の技術を上達させる方法

1下書き
想定される質問への回答は文章にしてみよう。
「同じことを二度も三度も話す」という、
ありがちな失敗を妨げる。
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2自撮り
スマホなどで自分の面接練習の様子を撮影し、
声の大きさや話すスピードなどは適切か、
チェックしてみよう。
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3原稿チェック
学校の面接練習では、友人の面接を見学するのもいい勉強になる。うまく受け答えできているところは真似してみよう。

面接編 点検6

異なる面接のパターンにも対応できるか
集団面接ではほかの受験生の意見もしっかり聞いておく

集団面接では通常、1名ずつ順番に同じ質問をしていく。質問内容は「点検4」で紹介した5項目と変わらないが、他人の発言内容について意見を求められることもある。他人に意見するときは、批判するのではなく、相手の発言で共感できる点を理由とともに述べたうえで自分の意見を言おう。

口頭試問で求められるのは「答え」よりも「プロセス」

一部の難関大学で行われる口頭試問では「正解」のない質問をされることが多く、「なぜそう答えるのか」といったプロセスや思考力が試される。日常的にニュースをチェックしたり、社会問題について自分の意見をもっていれば、それほど難しいことはないだろう。

学部別の口頭試問の出題例

経済学系消費税の引き上げのメリット・デメリットは?
教育系いじめ・不登校問題を解決する方法はありますか?
理学系理科離れの原因と対策を完結に述べてください
グループディスカッションはチーム全体で答えを出す意識で臨む

提示されたテーマについて意見交換を求められるグループディスカッション(GD)で大切なことは、場を楽しみ、実のある話し合いにしようとする姿勢だ。チームの雰囲気が良く、活発な意見交換がなされれば、全員が合格することもあり得る。大学では、数名のグループで研究に取り組むことも少なくない。その際に必要な協調性があるか、課題解決のため主体的に考えられているかということを面接官は見ているのだ。従ってやってはいけないのが、相手を論破したり、無駄に知識をひけらかすといった行為だ。
 ディスカッションなので、他人の発言に対して意見を述べるのはかまわない。ただし、自分の意見を述べず他人の発言をあれこれいうだけの「評論家」にならないよう注意しよう。

集団面接の配置例

集団面接の配置例

GDの配置例

GDの配置例
03

OKな例を見てみよう

どんな志望理由書なら面接もOKになるんだろう?実例を見てみよう。

OKな志望理由書の例

①日本俳優の、拍手喝采を浴びる夢を叶えたい。ゆえに私は、弁護士として権利処理の壁を破り、映像コンテンツを世界へ羽ばたかせる。
私がこの志を持つに至るきっかけは、小学生時代にさかのぼる。私は、小学生の頃から合唱部や演劇部に所属、中学校では演劇部で舞台上での自己表現に大きな喜びを見出した。特に②私は自分と違う人生を生きる芝居の魅力に憑りつかれた。そこで、プロの俳優から本格的に芝居を学ぼうと演劇学校に入学した。
演劇学校の講師である世界的ダンサーの方から聞いたお話が、私の将来の針路を決定づけた。③その方は、海外で契約等の処理を代行する弁護士に出会えず困っていると教えてくださった。このお話について調べてみたところ、コンテンツ法務は利益が少なく、参入する法律家が少ないと知った。しかし、法律家の不足で苦しむ演者がいるのも事実だ。コンテンツ法務はメリットが少ないかもしれないが、この分野に取り組む弁護士は、演劇を愛し演者の作品にかける思いを理解している私だからこそ、できる仕事だと確信した。
現在、日本のコンテンツ業界には、国内市場のみを想定した古いビジネスモデルに基づく権利処理の問題がある。それがコンテンツを輸出する際に大きな障壁となっているのだ。④貴学科を卒業されたT弁護士は、日本のコンテンツ業界の海外展開を阻害する原因として、著作権等の権利者が多すぎて、権利の所在が不明瞭になりがちなことを教えてくださった。他の専門家の方にも話を伺ったが、この点で同じ意見をお持ちだった。
私は、コンテンツ法務のための「実学」としての法律学を貴校で学びたい。貴校の、教員と科目数が豊富という環境は大きな魅力だ。私は、⑤K教授の知的財産法を中心に商法特に会社法、民法特に組合や契約についても研究したい。
また、⑥学科間の垣根の低さを活用して、政治学科にて映像コンテンツの市場として重要なアジア太平洋と日本との関係について学びたい。⑦ 卒業後は貴校法科大学院に進学し、エンタテインメント法務の第一人者であるU講師のもとエンタテインメント法について学びたい。そして、弁護士として日本独自の素晴らしいエンタテインメントを世界へ発信し、日本と世界の文化の架け橋となる。この私の夢の実現のためには、貴校法学部が絶対に必要なのだ。
改善ポイント 1
志望動機が説明され読み手に一貫性が伝わる

冒頭の結論で作者の意思が明確になっている()。第二段落以降では、演劇に興味をもったきっかけ()、法律家を志そうと思ったきっかけ()が段階的に説明されている。「演劇」と「弁護士」は一見無関係に思えるが、これにより過去・現在・未来の一貫性が示され、志望動機が相手にに伝わりやすい。

改善ポイント 2
審査される3つの能力がアピールされている

演劇界の現状に法律的な問題点が潜んでいると感じたという部分()からは、「問題発見力」が、弁護士に会ったエピソード()からは「主体性」がうかがえる。さらに、話が段落ごとに簡潔にまとめられているため、「基礎学力」を備えていることもわかる。取り上げている時事問題の専門性が高い点もポイント。

改善ポイント 3
「なぜ貴校なのか」が明確に説明されている

数ある法学部の中で「なぜ貴校で学びたいのか」ということもしっかり書かれている。特にでは教員について、では学びのシステムについて言及しており、十分な学校研究を経て志望校を選択したことを感じさせる。大学院進学という夢にも触れており()、入学後の長期にわたる人生設計がなされていることがわかる。

志望理由書がOKだと…面接もOKに!!

面接官
面接官

演劇を通じて学んだことや身についたことはありますか?

演劇学校の稽古を通じて、私なりに成長したと感じられることがあります。それは⑧「ロミオとジュリエット」のジュリエット役を演じたときのことです。脚本を暗記するだけではなく、⑨相手に伝えることを意識して話すよう厳しく注意されました。⑩指導されたことに注意しながら稽古を重ねる中で、⑪芝居以外でも相手の目を見て伝わるように話す姿勢が身につきました。

受験生
受験生
点検ポイント 4
過去の経験について“STAR”で話せている

面接で問われる項目のうち、時事問題や答えのない質問のほかは、STARで段階的に説明するのが鉄則だ。この例でも演劇を通じて身についたことについて、Situation(状況・)、Task(課題・)Action(行動・)、Result(結果・)によって整然と説明されている。おかげで演劇学校時代の様子がよくわかる。

面接官
面接官

コンテンツの輸出が自由になると、どのようなメリットがもたらされると考えられますか?

日本のコンテンツ産業規模は北米に次ぐ世界第2位です。⑫今日の日本経済の状況を打破するためには、海外での市場獲得が必要です。⑬そもそもコンテンツ産業などの文化産業は、経済産業省が、次代日本産業の海外展開において力を発揮するものと位置づけています。
コンテンツ産業の海外進出は、日本経済の活性化の担い手と期待されているのです。しかし、日本のコンテンツは海外で高い人気があるものの、輸出ではなかなか進んでいないのが現状です。これは、⑭国産コンテンツの権利保有者が多く、彼らを探すコストが大きいため、海外バイヤーが買いたがらないのが原因です。コンテンツの輸出が自由になれば、こうしたことも避けられると思います。

受験生
受験生
点検ポイント 5
質問への回答はもちろん関連事項にも言及

時事問題が問われたときに必要なのが、「問題があることを認識している」というアピールと、「私はこう思う」という意見だ。コンテンツ産業に関する質問は専門性が高いが、的確に受け答えができている()。質問内容の周辺情報である、経済産業省の取り組み()や海外バイヤーの動向()まで述べられている点も評価できる。

面接官
面接官

本校では具体的に何を学びたいのですか?

志望理由書にも書いたとおり、K教授のもと知的財産法や関連法について研究したいと思っています。また、他学科で関連する分野も学びたいですし、貴学部独自の副専攻制度を用いて、東アジアの文化と社会について専門的に研究したいと考えています。お話を聞いた⑮弁護士のT先生は「ビジネスロイヤーになるのなら、所属学科にとらわれず多くのことを学べる本学は最適な環境だ」とおっしゃいました。夢を叶えるためにも、貴校法学部は私にとって絶対に必要な存在なのです。

受験生
受験生
点検ポイント 6
第三者の意見を効果的に用いている

志望理由は、面接で問われる最も重要な項目。この例では教員と学びのシステムの双方に魅力を感じていることに加え、第三者の意見も述べている()。安易に第三者意見を引用すると「他人の意見に流されている」と受け取られかねないが、自らの志望理由を補足する形で伝えると説得力が増す。

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